2018.1.23 13:00

【球界ここだけの話(1159)】“狂犬”と呼ばれた杉本泰彦氏が東洋大監督に就任 原点にはたたき上げの日々/東都

【球界ここだけの話(1159)】

“狂犬”と呼ばれた杉本泰彦氏が東洋大監督に就任 原点にはたたき上げの日々/東都

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サンスポ記者の球界ここだけの話
恩師でもある高橋監督(右)から東洋大の監督を引き継ぐ杉本氏

恩師でもある高橋監督(右)から東洋大の監督を引き継ぐ杉本氏【拡大】

 2月1日付で杉本泰彦氏(58)が東洋大の監督に就任する。46年間務めた名将・高橋昭雄監督(69)から東都大学リーグの強豪を指揮する立場を受け継ぎ、「野球人としてこんなに冥利に尽きることはない。すでにある組織をどう使って日本一になるかを考えたい」と抱負を語った。

 東洋大から社会人野球の日本通運に進み、32歳で同社の監督に就任。アジアカップやワールドカップ日本代表の監督も務めた。「短い期間で化学反応を出すのが得意」と語る通り、2012年から昨年までの6年間は新設された西部ガスの監督を務め、創部4年目で都市対抗に初出場するなど手腕を発揮した。

 言葉の端々からは力強さと厳しさをうかがわせる。「選手の気持ちに寄ることはない」「野球はルールのあるケンカ。気持ちが弱いと勝てない」-。日本通運時代は“狂犬”と呼ばれたといい、「今では考えられないくらいやんちゃだった。30年間で成長はしたけど、その性根はある」と眼光を鋭くする。

 原点には、たたき上げの日々がある。野球では無名校の徳島県立日和佐高(現海部高)から一浪の末、東洋大に進学。一般生として入部し、高橋監督からポジションを聞かれた際には「数が必要じゃないかと思った」ととっさに捕手を選んだ。

 そこから野球エリートのライバルたちをごぼう抜きし、3年生から正捕手に定着。大学日本代表に選ばれるまでになった。「底辺からはい上がった」という経験があるから、今がある。

 だからこそ、ナインには「素質は一人一人違うが、時間は平等。うまく時間をマネジメントしてほしい」と呼びかける。「才能がなくても頑張ろうとしている選手にはいい思いをさせてやりたい」と話す口調は、穏やかで優しい。

 「拾って使ってもらった」という恩師から監督を引き継ぐことについては「プレッシャーがないわけじゃないが、あまり気にするタイプではないので」と笑う。新天地でどんな手腕を発揮するのか、今から楽しみだ。(伊藤昇)

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