気温1度。吹く風が肌を刺し、凍える寒さの鳴尾浜球場で、小野はためらうことなく予定の行動を選んだ。今年初のブルペン入り。本田ブルペン捕手を立たせたまま、直球のみ40球を投じた。
「きょう投げる予定だったので。フォームのバランスを考えて投げました。いい感じでした」
飛躍を期する2年目。気持ちよく投げ初めを終了した。寒さ厳しい岩手・花巻市の富士大出身。だから寒くない? と問われて即答。「寒いですよ」と笑った。
大学時代はこの時期、屋外での練習は不可能。室内の平坦な場所でのキャッチボールが精いっぱいだった。だから、寒くとも傾斜での投球ができることに感謝した。
ほぼ2カ月ぶりのブルペン。昨秋キャンプ中盤の11月12日、右膝痛で緊急帰阪。金本監督をヒヤリとさせた。軽症と判明すると、指揮官は「大安心」。それだけ期待が大きい。順調なら開幕ローテを任せるつもりだ。
そんな期待を肌で感じての2018年。2勝7敗に終わった1年目からの巻き返しを誓う。「早い段階の実戦に投げるので」とキャンプの紅白初戦、2月7日に合わせて調整する。「できるだけ間隔を開けずに投げ続けます」。栄光の28番を背負う男が、納得のスタートを切った。