日本一を目標に掲げた上武大・寺沢=伊勢崎市(撮影・赤堀宏幸)【拡大】
関甲新大学野球リーグの上武大が8日、群馬県伊勢崎市のグラウンドで今年の練習を開始した。上武大は2013年の大学選手権初優勝から秋の明治神宮大会まで、この5年間で4強以上が6度。15年の大学選手権からベスト4を4度続けているだけに、目標は一貫して「大学日本一」だ。
プロ注目の最速144キロ左腕・寺沢星耶投手(3年)は最終学年となるだけに「今年は勝負の年」と言い切る。昨年の大学日本代表候補合宿に参加。明大・斉藤大将投手、立命大・東克樹投手からマウンドでの投手としての臨み方や変化球の使い方などを聞いた。
代表には選出されなかったものの、その斉藤が昨秋のドラフト会議で西武から1位指名され、東がDeNAから1位指名でプロ入り。寺沢は「本当に貴重な経験になった」と振り返り、代表合宿で受けたアドバイスを結果につなげたい考えだ。
谷口英規監督は「昨年主力だった選手が抜けて、経験の少ない選手を鍛えていかなければならない。そうした厳しい状況の中で投手では寺沢、捕手の吉田(高彰)らリーグ戦だけでなく、大学選手権や明治神宮大会を経験している選手にチームをリードしてほしい」と期待を寄せている。
2月には九州(徳之島)でキャンプを張り、その後、沖縄などでオープン戦を行っていく。