2017.11.11 13:00

【球界ここだけの話(1086)】オリ・吉田正、理想像はホームランバッターではなく好打者 今季2人だけの特筆すべき数字

【球界ここだけの話(1086)】

オリ・吉田正、理想像はホームランバッターではなく好打者 今季2人だけの特筆すべき数字

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
オリックス・吉田正尚 

オリックス・吉田正尚 【拡大】

 試合前のフリー打撃でファンを魅了する。いとも簡単に白球を客席まで運び、歓声を浴びる。1メートル73の体を目いっぱい使った豪快なスイングはもはや代名詞。来季3年目を迎えるオリックス・吉田正尚外野手(24)だ。ただ、誰もが思い描く“ホームランバッター”というイメージは本人の理想像とは違う。

 「ホームランバッターではなく、好打者でいたいと思っています。僕の中で、ホームランバッターは三振か本塁打というイメージで。そこは目指していない。三振はしたくないんです」

 その言葉を表しているのが今季の成績。ルーキーイヤーから2年連続で記録した2桁本塁打や打率・311に目を引かれるが、32三振に対して38四球を選んでいる。選球眼のよさを示す指標「BB(四球)/K(三振)」は1・00を超えれば、優秀とされる。打席数が少ないとはいえ、今年の両リーグで2桁アーチを架け、三振数を四球数が上回っている選手は吉田正(12本塁打、268打席)と天才打者の内川(ソフトバンク、12本塁打、300打席)の2人だけ。長打率・518も残すなど、両立を成し遂げている。

 左右の投手で打撃フォームを変える点をはじめ、独自の理論の持ち主。一か八かを嫌う。だから、周囲からフルスイングと認識されても、自らその表現を口にすることはほとんどない。「強く振ることを大事にしている」と言い換える。それは、がむしゃらに振っているわけではないという意思表示だろう。目指すところは“一発屋”ではなく、さらなる高みなのだ。

 「打率も残して、本塁打も打って、三振も少ない。そんな好打者になりたいですね」

 このオフには慢性的な痛みを抱える腰の手術に踏み切る公算が大きい。2年連続で60数試合の出場に止まった若武者が万全となり1年間、フルに出場したら、どんな成績を残すのか。きっと、今シーズン4位に終わったチームの浮上とリンクする。(小松真也)

今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. 野球
  3. プロ野球
  4. オリックス
  5. 【球界ここだけの話(1086)】オリ・吉田正、理想像はホームランバッターではなく好打者 今季2人だけの特筆すべき数字