2017.11.7 13:00

【球界ここだけの話(1082)】現役を退きブルペン捕手に転身した西武・上本の予言 当たれば10年ぶり覇権奪回見える

【球界ここだけの話(1082)】

現役を退きブルペン捕手に転身した西武・上本の予言 当たれば10年ぶり覇権奪回見える

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サンスポ記者の球界ここだけの話
今季限りで現役を引退した西武・上本。勝負強い打撃で何度もチームを救った

今季限りで現役を引退した西武・上本。勝負強い打撃で何度もチームを救った【拡大】

 西武一筋15年目のベテラン、上本達之捕手(36)が今季限りで現役を退いた。ブルペン捕手に転身。現役時代は通算466試合に出場し、168安打、13本塁打、78打点で正捕手の座をつかむことはなく、決して一流の成績とはいえなかったが、ムードメーカー、若手のよき相談役としてなくてはならない存在だった。

 8月14日の2軍降格以降、1軍に戻ることはなく、戦力外通告を受けた当日は「もうちょっとうまくなりたかったですね」と少しだけ後悔も。それでも「いろいろな人との出会いがあって、ここまで野球を続けてこられた。それは心に留めておかないと」と話す表情はすがすがしかった。

 涌井、岸ら歴代エースの球を受けてきた上本。印象に残る投手を聞くと、通算157セーブを挙げた豊田清(巨人1軍投手コーチ)の名を真っ先に挙げた。「新人の頃、開幕前に球を受けさせてもらいました。『アウトローに構えろ』といわれて寸分の狂いもなくボールがミットに吸い込まれた。これがプロか、と思いましたね」。

 メジャーへの道を切り開いたパイオニアの野茂英雄氏とも縁がある。若かりし頃、当時メジャーで現役バリバリだった右腕とジムで遭遇し、トレーニングをともにする間柄に。「野茂さんは5球ぐらいで肩を作って、防具をつけていないぼくにフォークボールを投げてきた。驚きました」。

 そんな上本も「いい意味で品がない球を投げる。今の投手で圧倒的な投球ができるのはアイツぐらい」とエース・菊池には一目置く。思い出すのは九回に150キロ台を連発し、1安打完封を演じた4月21日の日本ハム戦。「限界を超えてフラフラだったけど、フォームがガシッとはまってすごかった。『今、覚醒したな』と、ベンチでサンペイ(中村)と話していました。来年は20勝3敗ぐらいの数字を残してくれると思います」

 多くの一流投手の球を受けてきた男の予言が当たれば、西武の10年ぶりの覇権奪回が見えてくる。(花里雄太)

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