2017.11.3 08:00

【小早川毅彦のベースボールカルテ】リプレー検証は日本シリーズに不要

【小早川毅彦のベースボールカルテ】

リプレー検証は日本シリーズに不要

特集:
小早川毅彦のベースボールカルテ
10月29日 日本シリーズ第2戦の3回、判定に抗議するソフトバンク・工藤監督=ヤフオクドーム

10月29日 日本シリーズ第2戦の3回、判定に抗議するソフトバンク・工藤監督=ヤフオクドーム【拡大】

 10月29日の日本シリーズ第2戦(ヤフオクドーム)で2度、リプレー検証が行われた。ラジオの解説をしながら、日本シリーズではやめてほしいと思った。

 最初は三回。ソフトバンク・松田が左翼ポール際へ放った飛球を、左翼の線審は両手を広げてファウルと判定し、検証の結果もファウルだった。次は七回。本塁でのタッチプレーで球審はアウトと判定したが、検証の末にソフトバンク・今宮の生還が認められ、これが決勝点になった。

 リプレー検証はもともと、ポール際やフェンスすれすれの打球が本塁打かファウルかに正確な判定を下す目的で導入された。審判が4人制のレギュラーシーズンは仕方ないが、日本シリーズは6人制。何のための線審なのかと思う。検証が行われている間、線審はグラウンドに残ったまま。自分の判定は間違っていたのかと、いたたまれない気持ちだろう。

 第2戦の検証は、いずれもソフトバンク・工藤監督がベンチから出てきた後に行われた。抗議やアピールによって行われるものではないが、審判は自信を持って判定しているはずだから、もし監督が出ていかなければ検証は行わないと思う。

 たとえ判定が覆らなくても、私は監督がチームや選手のために熱く抗議する姿が好きだ。必要以上にしつこかったり、激高して手を出したりしなければ、審判に詰め寄ることも監督の仕事の一つだと考える。

 日本シリーズの審判に選ばれるのは技術が認められたからで、名誉なことだ。リプレー検証がなければ“誤審”となるケースが出てくるかもしれないが、それも野球の一部。最高の舞台だからこそ敬意を払い、審判の判定を尊重してほしい。(サンケイスポーツ専属評論家)

日本シリーズ日程へ

今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. 野球
  3. プロ野球
  4. プロ野球その他
  5. 【小早川毅彦のベースボールカルテ】リプレー検証は日本シリーズに不要