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【乾坤一筆】稲葉の人生変えた野村氏の“目”

【乾坤一筆】

稲葉の人生変えた野村氏の“目”

特集:
ベテラン記者コラム・乾坤一筆
1994年12月15日のヤクルト新入団会見。野村監督(前列右)の目にとまった稲葉(後列左)はドラフト3位で入団した

1994年12月15日のヤクルト新入団会見。野村監督(前列右)の目にとまった稲葉(後列左)はドラフト3位で入団した【拡大】

 誰が見てくれているか、わからない。人生、どこでどう好転するか、わからない。

 「あの稲葉が、なあ。ワシが観戦しなければ、どうなったか、なあ」

 遠い目をして語るのは、サンケイスポーツ専属評論家の野村克也氏。稲葉とは、侍ジャパンの監督になった稲葉篤紀である。

 1994年。ヤクルトの監督だった野村氏は、神宮球場の東京六大学野球、秋季リーグ戦に足を運んだ。

 「息子(克則、現ヤクルトコーチ)のいる明大を応援にいったら、相手の法大に、いい左バッターがいた。稲葉や。2日連続で観戦に行って、2試合ともホームランを打ったんや」

 季節はドラフト会議の目前。球団のスカウト陣に、稲葉のことを確認すると、リストアップしていないという。

 「ホームランをようけ打っているのではと聞くと、通算6本だと。そのうち2本をワシが見た、ということや。それに、ネックは一塁しか守れないことだった」

 それでも野村監督は稲葉の打撃を捨てきれず、ドラフト3位で指名。さらに入団発表の席で、「春季キャンプに外野手用のグラブを持参せい」と言い渡した。

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