2017.10.27 12:00

【ダッグアウトの裏側】田中をリリーフで投入しなかったジラルディ監督の采配が残念 NY紙への寄稿も水泡に…

【ダッグアウトの裏側】

田中をリリーフで投入しなかったジラルディ監督の采配が残念 NY紙への寄稿も水泡に…

特集:
ダッグアウトの裏側
ワールドシリーズ進出を果たせなかったヤンキース・ジラルディ監督。球団は今季限りでの退任を発表した

ワールドシリーズ進出を果たせなかったヤンキース・ジラルディ監督。球団は今季限りでの退任を発表した【拡大】

 私事で恐縮だが、米大リーグのア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)でヤンキースが敗れたのは残念だった。ワールドシリーズ(WS)進出を果たせば、米紙『ニューヨーク・ポスト』にコラムを寄稿することになっていたからだ。

 「日本投手の対決だけでなく、両球団と日本の関係などについても書いてほしい」と旧知のマーク・へール氏からメールが届いたのは、ヤ軍がアストロズに本拠地で3連勝した直後だった。4年前に記者から編集者となった同氏は、筆者がかつて米紙に寄稿したことを思い出し、コラムを依頼してきた。

 率直に言って、へール氏のアイデアには同じ編集者として感心させられた。ナ・リーグを制したドジャースは野茂英雄以来、日本選手が最も多く所属している球団。一方のヤ軍は、前回世界一になった2009年WSのMVPを松井秀喜が獲得している。田中将大対ダルビッシュ有、前田健太というWS史上初の日本投手対決以外でも、書くことには事欠かない。

 両球団が最後にWSで対戦したのは1981年だが、東西の名門として大リーグの国際化も推進。日本球界にも大きな影響を与えてきた。へール氏の期待に沿うべく久しぶりに英語の長文に挑んでいたのだが、水泡に帰してしまった。

 重ねて残念だったのは、ALCS第7戦でヤ軍のジラルディ監督が田中をリリーフで投げさせなかったことだ。試合前、第5戦から中2日を理由に温存を明言。右肘への負担を考慮したのだろうが、先発サバシアに代わって登板させたケインリーの続投が裏目に出た。ポストシーズンで素晴らしい投球をしていた田中を0-1で迎えた5回から1イニングだけでも投入していれば、試合の流れを変えられたのではないか。

 とても「生きるか死ぬか」の第7戦とは思えない投手起用。不要になったWS用の替わりに采配を批判するコラムを書きたくなった。

田代学(たしろ・まなぶ)

サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。

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