2017.10.20 13:00

【球界ここだけの話(1064)】若松勉氏も舌を巻く、雨待機のラジオ実況部隊 オンエアなしでも“エア実況”

【球界ここだけの話(1064)】

若松勉氏も舌を巻く、雨待機のラジオ実況部隊 オンエアなしでも“エア実況”

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サンスポ記者の球界ここだけの話
若松勉氏

若松勉氏【拡大】

 「ピッチャー投げましたぁ~ 空振り三振!!」。プロ野球実況中継の耳慣れたフレーズは、こんな感じだろうか。だが、オンエアがなくても声を張り上げる役目もある。

 クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでは、雨天の試合催行に賛否を問う議論が巻き起こった。球場では選手・チーム関係者だけでなく、天候に一喜一憂する人たちがいる。

 18日のCSファイナル第1戦、セ・リーグの広島-DeNAは午後8時すぎにコールドゲームが決定。ショウアップナイターでおなじみのニッポン放送は、解説の江本孟紀氏(サンケイスポーツ専属評論家)、特別解説に巨人・阿部慎之助内野手を迎えて中継していたが、まもなくヤフオクドームのパ・リーグ、ソフトバンク-楽天に切り替わった。

 野球中継のあるラジオ局は、放送を予定した試合の雨天中止などに備え「予備試合」を設定。「1予備」「2予備」など数試合を準備する。予定通りならオンエアはない。それでも、いつ切り替わってもいいよう解説者、アナウンサー、ディレクターらスタッフ1セットが待機している。

 18日の予備はヤフオクドームで、解説の若松勉氏(サンケイスポーツ専属評論家)と清水久嗣アナウンサー。若松氏は「途中から覚悟したけど、しゃべりのプロじゃないから試合途中からは難しい。アナウンサーは本当に頭の回転が早いと思うよ」と話す。

 19日の第2戦で待機していたのは、同じく若松氏と山内宏明アナウンサー。放送の試合が早く終われば予備に切り替わることもあるため、マツダスタジアムの進行状況を気にしつつ、冒頭のように「投げました!!」「大きい、大きい…入ったぁ~」とオンエアはなくてもマイクの前で叫ぶ。山内アナは今回のCSでもメットライフ3試合で待機、前日18日はヤフオクドームのリポーター席にいた。19日は予備に出番はなかったが「記録、選手の特徴やデータを準備するのは同じ。難しいのはテンションです。盛り上がっていた試合から引き継ぐので少し高めで入りますね」と極意を明かす。“エア実況”もテンションを高めておくための準備なのだ。

 ただ電波に乗らない“気楽さ”も少々あるようだ。19日の舞台裏を明かすと…「バッターは甲斐(かい)、下位(かい)打線からです」なんてオヤジギャグで放送ブース内をなごませる山内アナ。「ダジャレは頭の回転にいいんですから」と笑う。野球を支えるプロの仕事にもいろいろある。(芳賀宏)

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