2017.10.13 11:00(1/3ページ)

【二十歳のころ 江本孟紀氏(3)】監督に歯向かい4年秋に戦力外

【二十歳のころ 江本孟紀氏(3)】

監督に歯向かい4年秋に戦力外

特集:
二十歳のころ
3年春のリーグ戦で胴上げ投手になった江本氏。捕手は田淵幸一氏(本人提供)

3年春のリーグ戦で胴上げ投手になった江本氏。捕手は田淵幸一氏(本人提供)【拡大】

 法大1、2年生時と、くすぶっていた俺に、光が見えたのは、3年生になった1968年。

 腰痛が癒え、体調も戻り、春季リーグ戦から絶好調。勝てば優勝という慶大との最終戦。2安打完封で“胴上げ投手”になり、捕手の田淵幸一さん(元阪神など)とマウンド上で抱き合った。

 好調をもたらしてくれたのは、野球部部長の藤田信男教授のひとこと。「自分の投げやすいフォームでいけ」だった。

 松永怜一監督は、いわゆる「早稲田スタイル」のフォームを指導していた。ラジオ体操のように、両腕を同時にバランスよく、左右に広げて振り上げ、投げ下ろす。確かに無理のない、理想のフォームともいえる。

 ただ、俺の腰の回転は横向きだった。そこに気付いた藤田先生が「横からでもいいから、投げろ」と言ってくれてね。オーバースローから、スリークオーターに変えて、成功したんだ。

 法大の前監督で、後に東京オリオンズ(現ロッテ)監督も務めた田丸仁さんには「バネのある、ロケットのような投法をしろ」とアドバイスされた。おかげで小さくまとまらずに済んだかな。

 優勝投手という実績がついた。自信も増した。これで、あの人に近づく権利を得た。そう思うと、うれしかった。あの人とは、子供のころからのあこがれ、長嶋茂雄さん(元巨人)だよ。

【続きを読む】

今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. 野球
  3. プロ野球
  4. プロ野球その他
  5. 【二十歳のころ 江本孟紀氏(3)】監督に歯向かい4年秋に戦力外