2017.10.11 11:00(1/3ページ)

【二十歳のころ 江本孟紀(1)】監督室のドア蹴り合宿所から脱走

【二十歳のころ 江本孟紀(1)】

監督室のドア蹴り合宿所から脱走

特集:
二十歳のころ
法大の同学年、黒田正宏氏(左=元西武など)と通学する江本氏 (本人提供)

法大の同学年、黒田正宏氏(左=元西武など)と通学する江本氏 (本人提供)【拡大】

 プロ野球のOBで、これほどめまぐるしい経験をした人も、そうはいないだろう。元東映、南海、阪神投手の江本孟紀氏(70)=サンケイスポーツ専属評論家=が、東京六大学野球・法大と社会人・熊谷組で過ごした5年間は、「激情」と「激動」の日々だった。

 あの大声には、腰のあたりから頭のてっぺんまで、電気が走った。怒りのスパークだよ。

 「おまえ、何をやっているんだ! 休んでいなければダメだろう!?」

 1966年。19歳の秋。神奈川県川崎市中原区にある法大野球部の合宿所。声の主は松永怜一監督。洗濯かごを抱えて、監督室の前を通りかかったのが、いけなかった。1年生だった俺は当時、腰を痛め、練習にすら出られない。もっぱら雑用係。先輩に「ゴロゴロしているなら洗濯でもしておけ」と命じられ、かごを抱えて小走りしているところを、監督に見られたわけだ。

 上官の命令は天皇陛下の命令と思え-。体育会の体質は戦時中と同じ。先輩のいうことには従うしかない。下級生が上級生の身のまわりの世話をするのも当たり前。監督も重々承知しているはず…。なんて理不尽な…。

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