2017.10.7 13:06

【球界ここだけの話(1051)】ソフトバンク・内川が2年ぶりの外野 Gグラブ賞の権利を手にする明石への配慮

【球界ここだけの話(1051)】

ソフトバンク・内川が2年ぶりの外野 Gグラブ賞の権利を手にする明石への配慮

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
レフトの守備につくソフトバンク・内川聖一

レフトの守備につくソフトバンク・内川聖一【拡大】

 6日のオリックス戦(ヤフオクドーム)の九回、一塁手のソフトバンク・内川聖一外野手(35)が突然、左翼を守った。2年ぶりの外野だった。ポストシーズンへの備え? 工藤公康監督(54)は「考えます」と茶を濁したが、答えはノー。真相は、二塁から一塁にまわった明石健志内野手(31)への首脳陣の配慮だ。

 これで、明石は残り1試合で一塁を守れば、一塁での出場が「72試合」になる。全143試合の半数以上で、ゴールデングラブ賞の権利を手にする。この時期、タイトルはもちろん、規定打席や出場試合数も考慮した起用は恒例だ。コーチが細かい数字を計算し、監督もすべて把握している。本職は二塁の明石は、内川の故障離脱後に一塁に定着した。「1番」に座り、堅守でも優勝に貢献した選手に、個人賞の権利を与えたいという意向は理解できた。

 本人は「うれしいけど、自分ではそこまで考えていない。勝つためにやっているんだから、結果的に守れなくても、代えられても何とも思わない」と淡々。一方、内川は「チームがそうしたいのだから、いいと思う。自分も一塁を1年間守れなかったわけだから。健志に賞を獲って欲しい。(左翼で)試合に残してくれて、その後の打席に立てたこともありがたい」と、本来は不動の定位置を快く譲った。

 勝利優先は絶対的な原則だが、勝敗を巡りながら「個」がクローズアップされるのも団体競技の面白さ。個人名の後には「明石(ソフトバンク)」と必ずチーム名が記される。個人成績も立派なチーム成績の一部だ。ましてや、複数ポジションをこなす14年目の明石は常に他人の起用に左右される立場だった。不動のレギュラーではない男にとって、それは生きる道。だからこそ、珍しい「明石主導」も面白い。先発の千賀滉大投手(24)の勝率のタイトルの行方が注目された一戦で、印象に残る一幕だった。(安藤理)

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