2017.10.5 08:00

【荒木大輔 ピッチbyPitch】今の大谷は能力なら打者、魅力なら投手

【荒木大輔 ピッチbyPitch】

今の大谷は能力なら打者、魅力なら投手

特集:
大谷翔平
先発の日本ハム・大谷=札幌ドーム(撮影・高橋茂夫)

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 (パ・リーグ、日本ハム3-0オリックス、25回戦、オリックス13勝12敗、4日、札幌D)おそらく日本での最後の登板になるであろう大谷は、力が抜けて素晴らしい内容だった。

 相手が好投手の金子でテンポもよく、気持ちも入っただろう。心配された体調面もベストに近いように見えた。100%とはいえないまでも、ベースカバーや打者としての走塁も怖さを感じなかった。160キロを超える球速が注目されるが、本来は打者に速球を意識させることで生きるスライダーが武器。三振の多くも決め球に使ったように持ち味は発揮されていた。

 ただ、現在の大谷は投手として完成形とは思っていない。常に全力で投げており、うまく抜きながらカウントを稼ぐ金子とは対照的なタイプ。この日も5四球を出したように、制球力も含め、まだ投手としては“下手”なのだ。少し抜いた直球でファウルを打たせられるようになれば、スライダーを含め米大リーグでも十分に通用する。

 能力なら打者、魅力なら投手-。それが今の大谷だ。新人選手の契約金が制限され、全球団が入札に参加できるようになったことで、交渉次第では二刀流の実現性は高くなったのではないか。

 特にDH制を採用するア・リーグなら、日本ハムでやってきたスタイルは可能。メジャーのスーパースターと肩を並べるような投球回数、規定打席に到達できるかという問題は残るが、ナ・リーグより現実味はある。その可能性を改めて最後に感じた。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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