東京・国分寺市の学校で、早実・清宮幸太郎内野手(3年)がプロ10球団と面談した翌日。11球団のスカウト陣が東京・港区の神宮球場に集結していた。視線の先は鍬原だ。一回に自己最速に2キロと迫る150キロをマークするなど、9三振を奪って7回4安打1失点。中大を勝利に導いた。
「この秋で内容的には一番悪かった。制球にしても、精度もいつもと違った。でも試合を作れたことは1つの収穫です」
9月27日にプロ野球志望届を提出した右腕。本人は満足しないが、エースの責任は果たした。常時140キロ台後半の直球で、六回二死からは4連続三振。決め球のシンカーも効果的に決まった。
前日2日に清宮との面談に臨んだスカウトもうならせた。中日・中田スカウト部長は「決め球のシンカーは上(プロ)でも通用する。1位指名の可能性もある」。西武の渡辺シニアディレクター兼編成部長は「ボールに力があるし、まとまっている。担当スカウトの評価も高い」と明かした。清宮争奪戦から撤退、あるいは投手優先の戦略をとる球団が、1位で指名する可能性もある。