2017.10.1 13:00

【球界ここだけの話(1045)】チームの垣根を越えた阪神・掛布2軍監督 現場の今を知るミスタータイガースのフロント入りは大きい

【球界ここだけの話(1045)】

チームの垣根を越えた阪神・掛布2軍監督 現場の今を知るミスタータイガースのフロント入りは大きい

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サンスポ記者の球界ここだけの話
9月28日、セレモニー終了後、ファンの声援に応える阪神・掛布2軍監督=甲子園球場

9月28日、セレモニー終了後、ファンの声援に応える阪神・掛布2軍監督=甲子園球場【拡大】

 ある2軍戦の試合前練習。相手チームの監督が「こいつをみてやってください」と若手を阪神ベンチ前に連れてきて、素振りをさせた。掛布雅之2軍監督(62)は笑顔で応え、グラウンドへ。いくつかアドバイスを送っていた。このとき以外にも、他チームの首脳陣が「聞けるときに聞いてこい!」と若手に指令を出し、“掛布道場入門”へ背中を押していた。

 打撃指導の面だけでなく、その存在感はいちチームの2軍監督の域を超えていた。昨季は2軍担当としてファームの遠征取材をさせてもらったが、どこにいっても「掛布さーん!」という声が一番多かった。老若男女問わず、サインを求め、列ができた。現役時代の応援歌がわきおこり、ときには糸につるされた背番号31のユニホームがすーっとスタンドから下りてくることも…。そして、時間の許す限り、ファンの思いに応える姿があった。

 「僕を若返らせてくれた2年間」と振り返ったミスタータイガース。そのパワーを与えたのは選手はもちろんだが、ファンの存在も大きいはずだ。阪神、虎党への愛情は、今後フロント入りして他球団の施設視察など、チームの垣根を越えた“任務”に携わることで還元されることになる。

 2年前の台湾ウインターリーグ視察中、3軍構想について「やはり(選手が)争う気持ちも多くなる。2軍から3軍に落とされるわけですからね。そうなると(競争心が)すごい」と話していた。資金面、施設面でクリアすべき課題はあるし、当時はまだ2軍公式戦でチームを率いる前だった。

 だが、その後ウエスタン・ソフトバンク戦で2軍施設のあるタマホーム筑後に足を運ぶたびに、設備の充実ぶりを口にしていた。現場の今を知る人間のフロント入りは、来季以降への大きな補強になるに違いない。新たなポストに就き“ボーダーレス”になった掛布雅之。きっと野球への情熱はこれまで以上に熱く燃えさかっていることだろう。(新里公章)

  • 9月28日、最終戦を終え、握手する阪神・掛布2軍監督(左)と広島・水本2軍監督=甲子園球場
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