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【二十歳のころ 大野豊氏(2)】軟式転向で制球力アップ、2年目で全国大会に

【二十歳のころ 大野豊氏(2)】

軟式転向で制球力アップ、2年目で全国大会に

特集:
二十歳のころ

 出雲市信用組合の銀行マンとして最も苦労したのは、札勘(さつかん)でした。預かったお金は、お客さんの前で必ず数えて確認しなければならず、これができるようにならないと渉外に出られません。

 札勘には、縦読みと横読みの2種類があります。縦読みは紙幣の束を縦方向に持って左下を左手の中指と薬指で挟み、束の右上の部分を右手の親指で下に引きながら薬指で1枚ずつ弾いて数えます。これは割と簡単。

 難しいのは、紙幣を扇状に開いて勘定する横読みです。まず紙幣の束の左下の部分を左手の親指と人さし指で固定し、右下の部分をあおりながら右手の親指で扇状に広げるのですが、なかなか上手に広がりません。模擬紙幣を使って何日も練習し、無駄な力を入れずに手首を使って広げるコツをつかみました。知識を頭に入れることはもちろん大事ですが、体で覚えたことは忘れません。仕事を離れて40年以上たった今でも、横読みで数えることができますよ。

 渉外の仕事には、ノルマがありました。初めてのお客さんには、まず名刺を渡すことから始まります。次に信用してもらうこと。そのために何をすればいいのか、そればかり考えていました。「いずしん(出雲市信用組合)さん」と呼ばれている間は、まだまだ。「大野さん」と名前で呼んでもらえるようになると、親しくなれた証しです。意外でしたが、渉外の仕事は自分に合っていました。

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