2017.9.27 13:00

【球界ここだけの話(1041)】ロッテ・井口と伊東監督のプロ魂が生んだ伝説の名勝負 

【球界ここだけの話(1041)】

ロッテ・井口と伊東監督のプロ魂が生んだ伝説の名勝負 

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サンスポ記者の球界ここだけの話
ロッテ・井口

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 「プロフェッショナル」とはこういうものかと、改めて思い知った。ロッテ・井口資仁内野手(42)の引退試合として行われた24日の日本ハム戦(ZOZOマリン)は「伝説」として語り継がれるであろう、すばらしい試合だった。

 九回に劇的な同点本塁打を放った井口。「準備」が生んだ一撃だった。6月20日に現役引退を表明し、「若手にチャンスを」と8月末に出場選手登録を抹消されてからも、さいたま市内の2軍施設で引退試合に備えて練習を続けた。

 日本ハム・増井の149キロをとらえ、自身が追い求めてきた「右中間への強い打球」を具現化したバックスクリーン右への本塁打。日本ハム投手陣がオール直球で勝負したとはいえ、第1打席でいきなり左前打を放つなど、実戦から約1カ月間遠ざかっていたとは思えぬ打撃だった。

 引退試合といえば“花試合”の色合いが濃くなるもの。「打ってください」というようなボールに対して、「準備不足」を露呈してあえなく凡打に倒れることが多い。

 しかし、井口は違った。この1カ月間、この日のために汗を流し、ファンの期待に応えた。

 伊東勤監督(55)も、井口の思いに応えた。守備に就かせず、打順も上位ではなく、いつもの「6番・DH」での出場。「引退試合とはいえ、真剣勝負だから」と説明した。だからこそ、試合に緊張感がもたらされたのだろう。

 試合は引き分け寸前の延長十二回に鈴木がサヨナラ打を放ってロッテのサヨナラ勝ち。「あの展開で僕が守るわけにはいかない」と井口は振り返った。井口と伊東監督のプロ魂が、名勝負を生んだと思う。(片倉尚文)

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