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【虎のソナタ】当代随一の眼力も「最高級」に気づかず

【虎のソナタ】

当代随一の眼力も「最高級」に気づかず

特集:
虎のソナタ
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 シーズン最終戦(甲子園)で金田阪神は負けて、巨人が不滅のV9を達成したのが1973(昭和48)年だった。

 ♪あなたはもう忘れたかしら…(神田川)いや忘れたどころか、誰も注目すらしなかったドラフト6位のテスト生の掛布雅之(習志野高)とドラフト外の中谷賢平(大商大付高、78年退団)の入団発表が球団事務所で行われた。発表といっても…担当記者はパラパラで、聞くことがないから「カケフ? 珍しい名前だネ…」。当時、毒舌で鳴らした巨人OB解説者の青田昇はいつも「その…カケフだか毛布だか知らんが…その選手はなんやねん?」と苦笑いした。

 口は悪いが当代随一といわれた青田氏の「選手を見る目」は当時、近鉄を必死で強くしようとしていた西本幸雄が、必ず自軍の新人選手の“目利き”を「青ちゃん、頼むわ」とこっそり依頼していたぐらいだ。

 その青田でさえ、この選手が毛布どころか最高級の「ペルシャ絨毯」だということには気がつかなかったのだ。

 この千葉のペルシャ絨毯小僧はどうしてもプロで野球をやりたいから2、3の球団をコネをたよって入団テストを受けたけれど、阪神だけが「ま、一応とってみるか」となったのだ。秋季キャンプでテストを受けて帰京する新幹線の中で、彼は天にものぼる気持ちだった。

 しかし…1年目の春は安芸キャンプから外れ、甲子園残留組の一人にすぎなかった…。

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