2017.9.7 13:33

【球界ここだけの話(1021)】巨人・田原、母校の甲子園初勝利を“男気”でアシスト 自腹で購入したポロシャツ62枚に込めた思い

【球界ここだけの話(1021)】

巨人・田原、母校の甲子園初勝利を“男気”でアシスト 自腹で購入したポロシャツ62枚に込めた思い

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サンスポ記者の球界ここだけの話
巨人・田原誠次

巨人・田原誠次【拡大】

 「気配り」も、受け継がれていくものなのだと感じた。巨人の中継ぎ右腕、田原誠次投手(28)の行動に、殊勝な信念を見た。

 母校・聖心ウルスラ学園(宮崎)が、今夏の甲子園に12年ぶり2度目の出場を果たした。1回戦では早稲田佐賀(佐賀)を5-2で下し、悲願の甲子園初勝利。2005-07年の3年間で甲子園出場の夢がかなわなかった右腕も大喜びだった。大会前、田原は聖地に乗り込む母校へ、全部員らのポロシャツ62枚を自腹で購入し、贈っていた。

 プロ野球選手が、甲子園出場を決めた母校へ差し入れをするのは恒例行事だ。例えば、今大会準優勝の広陵(広島)では阪神・金本監督を始め、現在プロ野球12球団で活躍するOB約20人が、連名で野球用品を贈るのがお決まりとなっている。今年はTシャツとハーフパンツ150人分を寄贈した。ここまで大規模なのは名門校ならではだが、スポーツ飲料や野球用品を贈り、後輩たちへのエールに代えている選手は多い。先輩から陣中見舞いが届けば、高校球児も意気に感じるに違いない。

 そんな中、田原はたった一人で全部員分をプレゼントする“男気”で、陰から甲子園初勝利をアシストした。「そんなに大したものではないですよ」と話す右腕だが、そこに込められていたのは、単に応援する気持ちだけではなかった。

 「プロでプレーしているOBは僕一人。これが後輩への道しるべになれば、と思ったので。後輩たちの中に、将来プロになるような選手がいるかもしれない。その子たちが今後、『そういえばあのとき、プロ野球選手に何かやってもらったから、自分にも何かできるかな』と、思い出してもらえたらいいですね」

 聖心ウルスラ学園出身のプロ野球選手は、田原ただ一人。現部員にとって、最も身近な田原の行動が、プロの振る舞いとして認識される。まだ歴史が浅い同高野球部の伝統を築いていくため、田原はプロとして模範を示そうとしていた。母校の活躍を願う右腕の思いは、球児たちにも届いたはずだ。(谷川直之)

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