2017.9.5 08:00

【なるべく週刊エモト】勝つためにバントは必要

【なるべく週刊エモト】

勝つためにバントは必要

特集:
なるべく週刊エモト

 サンケイスポーツ専属評論家の江本孟紀氏(70)が、またまた球界の風潮にクギを刺した。それは「2番打者最強説」の蔓延(まんえん)。あくまで一過性のオーダーだと位置づけ、逆に“送りバント最強説”を唱えた。その根拠は? (構成=内井義隆)

 --2番最強説。確かに広がっています

 「近年、バント不要論のようなものが出てきて、今度は2番最強説。どうしてこう、日本人は一過性のものをもてはやすかねえ」

 --楽天がペゲーロ、巨人がマギーを2番に置いて成功しましたから

 「もう1度いう。あくまで一過性なんだよ。打線全体が低調なときには有効な手段だけど、それでは限界がある。きのう(3日)の試合を見ても、わかるだろう」

 --巨人のことですか

 「三回無死一塁、六回無死一塁でいずれもマイコラスがバント失敗。八回無死一塁では亀井が失敗。結局、DeNAに0-1で負けて、3位の座を取り逃がした」

 --そうでした

 「ばか力でバットを振り回すだけ。普通に打って点を取ろうとするだけでは、チーム力は、一時(いっとき)しか上がらないんだよ」

 --なるほど

 「強力打線でパを独走するソフトバンクも、送りバント成功数は125でリーグのトップ。セ首位の広島も99で、巨人の75、DeNAの65より格段に多い。それが他を引き離す原動力になっている」

 --本当ですね

 「野球は団体競技だぞ。サッカー、バレーボール、ラグビー、バスケットボール…。どの団体競技も、それぞれの役割とポジションで構成されているじゃないか」

 --はい

 「サッカーで11人全員が攻めていったら、試合にならない。守備陣がいて、攻撃陣がいる。そして、その中にはフリーキックの名手もいる。野球でも、バントは重要な作戦なんだ。バントのスペシャリスト養成も、大事なことなんだよ」

 --わかります

 「打たせるだけの野球だと、そりゃ監督は楽だよ。采配する必要がないわけだから」

 --攻撃では、いかに得点圏に走者を送るかが監督の仕事といわれます

 「それがなければ、誰が監督をやっても一緒。そんな球界には、なってほしくないね」

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