2017.9.4 13:00

【球界ここだけの話(1018)】中日D2位・京田と虎・鳥谷に共通するのは無類の練習好き 森監督の目に狂いはなかった

【球界ここだけの話(1018)】

中日D2位・京田と虎・鳥谷に共通するのは無類の練習好き 森監督の目に狂いはなかった

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サンスポ記者の球界ここだけの話
中日・京田

中日・京田【拡大】

 5年連続Bクラスが決定的な中日にあって、ドラフト2位・京田陽太内野手(23)=日大=のバットに注目だ。4日現在、今季127安打。順調にいけば残り20試合で1959年に江藤慎一氏がマークした139安打の球団新人記録を更新する。さらにセ・リーグ記録の長嶋茂雄氏(巨人=58年153安打)にどこまで迫れるのか、期待は膨らむ。

 「将来は、阪神の鳥谷さんのような遊撃手になりたい」

 昨年12月の新入団発表直後の囲み取材で、京田はこう答えた。憧れの鳥谷は、通算2000安打にあと6本と迫っている。「ポジションは与えられるものでなくて、競争で勝って実力でつかむもの」といわれる世界。2人のプロ野球人生のスタートは違った。

 2004年、新人の鳥谷は「遊撃」で開幕スタメン出場。就任1年目の岡田監督は、リーグ制覇した03年、打率3割を残した藤本(現阪神2軍内野守備走塁コーチ)を二塁にコンバートした。

 「藤本がかわいそう」「鳥谷は早大の後輩だから…」。虎ファンは怒った。矛先は鳥谷にも向けられたが、岡田監督は「俺は差別はしない。でも、区別はする。あいつは将来、虎を背負っていく選手に必ずなる」と言い切った。

 森監督も前年の16年、プロ10年目で遊撃のレギュラーをつかみ、初めて規定打席に到達した堂上ではなく、プロでの実績ゼロのルーキーを開幕スタメンに抜てきした。

 土井打撃コーチは「森監督は『京田だけは多少、打てなくても我慢してスタメンで使い続ける』と。想像以上だったよ」。指揮官の目に狂いはなかった。開幕直後はプロのスピードに対応できず、攻守ともに精彩を欠いたが、2年目でレギュラーに定着した鳥谷よりも早く、6月には実力で「1番・遊撃」に定着した。

 試合のない月曜日。ナゴヤドームに守備を担当する森脇、奈良原両コーチが、休日返上で京田にマンツーマン指導するのが日課に。奈良原コーチは「彼のすごいのはひと並み外れた体力。どれだけハードな練習を課しても音をあげないところかな」。私は13年前、岡田監督指令の下、秋季キャンプで一人だけの居残り練習をノルマに課せられた鳥谷のルーキー時代を思い出した。

 8月30日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で決勝打を放った京田は「僕はプロではまだまだ、走攻守、すべての面で、荒木さんの域に達するまでに時間がかかる。今年は無理にしても2年後、3年後に追いつけるようになりたい」と謙虚だった。決して大口をたたかない。虎の背番号「1」と似ている。

 鳥谷が堅実派なら京田は魅せるタイプといったところか。プレースタイルこそ違うが、2人に共通しているのは、無類の練習好き。京田も間違いなく遊撃手で2000安打を狙える逸材だ。(三木建次)

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