2017.8.31 13:00

【球界ここだけの話(1014)】プロ注目のイケメンスラッガーの宝物は母が購入したニトリの毛布 甲子園初Vに輝いた花咲徳栄が誇る強打者2人のエピソード

【球界ここだけの話(1014)】

プロ注目のイケメンスラッガーの宝物は母が購入したニトリの毛布 甲子園初Vに輝いた花咲徳栄が誇る強打者2人のエピソード

花咲徳栄を初Vに導いた花咲徳栄の野村佑希(左)と西川愛也

花咲徳栄を初Vに導いた花咲徳栄の野村佑希(左)と西川愛也【拡大】

 広陵(広島)の中村奨成内野手(3年)が大会新記録となる6本塁打を放ち、花咲徳栄(埼玉)が初優勝を飾った今夏の甲子園。原稿に書ききれなかったエピソードを紹介したい。

 まずは、広陵との決勝で先制2点打を含む3安打4打点と活躍したプロ注目の西川愛也外野手(3年)。埼玉県大会では、ユニホームの盗難騒動で話題になったイケメンスラッガーには、支えてくれた2つの宝物がある。1つ目は入学時に母・裕子さんが購入してくれたニトリの毛布。「肌触りが気持ちいいんです」と遠征先にも持ち歩く必需品だった。

 2つ目は、中学時代に所属していた大阪・浜寺ボーイズの吉沢監督から「センスがないから」と授けられた扇子だ。2年夏に甲子園出場を決めた際にもらった縁起物。今夏も初戦の前に1本プレゼントされ、大会期間中にも指揮官が使っていたすいか柄の扇子を譲り受け、かばんのポケットにしのばせる。「不安がなくなる」と扇子を握ってから試合に臨むのがルーチンだった。

 そんな西川のまな弟子で花咲徳栄の4番に座った野村佑希内野手(2年)は初の甲子園で2本塁打と堂々とプレー。母・洋子さんの存在が大きい。ジェームスのミドルネームを持つ野村は、父の仕事の関係で米ミシガン州で生まれた。出生時の体重が4500グラムと大きく、現地の病院で驚きの声が上がったほどだ。生後8カ月で歩き出し、一日牛乳1リットルを飲むなどしてスクスクと成長した。

 中学までソフトボールをやっていた洋子さんは1メートル72の長身。自動車関係の仕事に従事する多忙な父に代わって練習の相手を務め、キャッチボールやティー打撃のトスしてきた。群馬・太田市リトルシニアに入団後は、伊勢崎市の自宅から車で約1時間の送り迎えをしてサポート。埼玉県大会を制して初の甲子園出場が決まった際には、野村が「夢がかなうんだね」と母にメダルを掛けてあげたという。

 甲子園で出会った沢山のエピソード。これからも、読者のみなさまに伝えていきたい、と思った。(中田愛沙美)

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