2017.8.29 13:00

【球界ここだけの話(1012)】巨人・内海は苦しい14年目シーズンも若手投手の貴重な“教科書” 自信なさそうなD2・畠には効果的アドバイス

【球界ここだけの話(1012)】

巨人・内海は苦しい14年目シーズンも若手投手の貴重な“教科書” 自信なさそうなD2・畠には効果的アドバイス

8月21日、ジャイアンツ球場で投球練習を行った巨人・内海。ファンは完全復活を望んでいる

8月21日、ジャイアンツ球場で投球練習を行った巨人・内海。ファンは完全復活を望んでいる【拡大】

 プロ14年目、35歳の巨人・内海が苦しいシーズンを送っている。今季は2勝7敗、防御率5・77。23日の中日戦(ナゴヤドーム)では五回途中3失点で降板し、翌日に2軍に降格した。「自分の置かれた立場を考えてやるしかない」と話す姿には悲壮感が漂う。

 過去2度の最多勝を獲得した実績やチームへの貢献度合いからすれば、物足りなさはあるかもしれない。ただ、これまで積み重ねてきた経験は、若手の“教科書”でもある。7月から先発ローテーションの一角に食い込んだドラフト2位・畠(近大)は「内海さんがベンチにいるときは、投げ終わったときに声をかけてもらっています。新人の自分にとってはとても心強いです」と話す。

 例えば、試合中のベンチでの座り方。畠は膝に手を置き、浅く腰掛けていた。内海からは「もっと堂々と座っていろ」とアドバイスされたという。「相手にどう見られるかというよりはプロ野球選手としてのあり方、心構えのことを言ってくださったんだと思います。どっしりかまえていることも大事なことだと思うので」と畠はいう。

 ものごとに対する考え方は何気ない所作に自然と出る。まじめさと謙虚さは畠の長所でもあるが、それゆえにどことなく自信がなさそうに映ってしまうのだろう。逆に普段から堂々としていることで、自然とプロ野球選手としての“オーラ”をまとうことにもつながるかもしれない。

 こうしたコミュニケーションの一つ一つが若手の成長につながっていく。ここまですでに4勝を挙げた畠だけでなく、2軍であすのスターを夢見る若手にとっても、何年も最前線で戦ってきた内海の存在は大きいに違いない。

 「あまりプレーの詳しいところまでは話さないですよ。こんな結果しか出せていない僕の言うことなんて、若手は聞きたいとは思わないでしょう」。自嘲気味に話す姿は似合わないが、その中にも結果への渇望が垣間見える。芯は失われていない。ファンは内海の完全復活を待っている。(伊藤昇)

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