2017.8.26 13:10

【球界ここだけの話(1009)】独走態勢に入ったソフトバンク 投打かみ合って“育成枠”も活用

【球界ここだけの話(1009)】

独走態勢に入ったソフトバンク 投打かみ合って“育成枠”も活用

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
松田は23日の西武戦で3ランを放ち、ベンチ前で熱男ポーズ。リーグVへ鷹が加速する

松田は23日の西武戦で3ランを放ち、ベンチ前で熱男ポーズ。リーグVへ鷹が加速する【拡大】

 パ・リーグはソフトバンクが独走態勢に入った。8月25日時点で2位とは8・5ゲーム差。その10日前は2位だったのだから、恐るべき快進撃だ。よく「投打がかみ合う」とはいうけれど、ここまでうまくいくものだろうか。

 8連勝を飾った24日の西武戦(ヤフオクドーム)では、打線が10試合ぶりに2桁安打を記録した。工藤公康監督(53)は「(周囲が)ヒットが1桁、1桁というから、打撃コーチが気にしていたよ」と笑顔。10本目の安打が飛び出した瞬間、打撃コーチに「2桁、おめでとうございます」と声をかけたという。そんなジョークもチーム状態の裏返しだった。

 藤本打撃コーチは「1桁のときも効率よく点が取れていた」と振り返る。6試合連続で先制。しかも、すべて最初に出した走者がホームへかえった。大型連勝の締めに、好調ではなかった打線も爆発。同コーチが復調の要因として挙げたのは、意外にも投手陣の働きだった。

 「8月はリリーフが踏ん張ってくれた。六回くらいまでになんとか先行すれば、負けないという雰囲気で攻撃ができた」

 その過程で各打者が感覚を取り戻した。そして、最後は攻撃陣が恩返し。大差で勝利した23、24日の同戦では、終盤に3年目・笠谷と2年目・小沢がプロ初登板を果たした。主力の松田がうなずく。

 「打者がたくさん点を取ったことで、若い投手も投げられた。こうやって勝って経験を積めることは大きい」

 27日のロッテ戦(ヤフオクドーム)で左肘手術から復帰する和田が出場選手登録されるまで、1軍の枠にひとつ余裕がある。“育成枠”として若手投手の経験に利用したわけだが、攻撃陣の奮起があったからこそ生きた。

 投手が攻撃陣の復調を助け、今度は打者が投手の底上げにひと役買う。しかも、優勝争いの要所で実現した。工藤監督は「連勝や連敗はどこのチームにもあること」と話していたが、これだけ歯車がかみ合うチームは他にないだろう。(安藤理)

  • 23日の西武戦後、椅子に座ってポーズを決める石川(手前左)、笠谷(同右)、本多(上)
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