2017.8.24 11:30(1/2ページ)

【乾坤一筆】引退試合をやってもらえる選手は幸せ

【乾坤一筆】

引退試合をやってもらえる選手は幸せ

特集:
移籍・退団・引退
ベテラン記者コラム・乾坤一筆

 今季から、現役を引退する選手は特例で、出場選手登録の入れ替えなしで引退試合に出場できることになった。登録されている28人とは別に1日限定の登録。球団は、チームの功労者への引退試合をやりやすくなった。

 自ら引退を決め、引退試合を用意してもらえるのは、ある程度の実績を残して“完全燃焼”した選手。戦力外通告を受けて自由契約となり、再就職先を探す選手の方が圧倒的に多い。15-18日付の大型連載『二十歳のころ』に登場した杉下茂氏(91)は、どちらともいえない形で一度ユニホームを脱いだ。

 1949年に23歳で中日に入団。6年目の54年はリーグ最多の63試合に登板し、自己最多に並ぶ32勝を挙げて、球団初のリーグ優勝と日本一に貢献した。翌55年は26勝。56年以降も2桁勝利を続けた。

 思わぬ転機が訪れたのは、58年のオフ。3年連続の3位に終わった球団は「30歳以上の選手はいらない」と若返りに乗り出した。1リーグ時代から投手と野手の二刀流で活躍した西沢道夫と服部受弘に引退を勧告。33歳だった杉下氏は監督就任を要請され、「まだ投げられるのはわかっているが、自分が投げることは考えないでくれ」とくぎをさされた。

【続きを読む】

今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. 野球
  3. プロ野球
  4. プロ野球その他
  5. 【乾坤一筆】引退試合をやってもらえる選手は幸せ