2017.8.23 13:00

【球界ここだけの話(1006)】日本ハムD1・堀が直球で鷹・柳田を空振り三振 驚き隠せない吉井コーチは伝説名投手の言葉思い出す

【球界ここだけの話(1006)】

日本ハムD1・堀が直球で鷹・柳田を空振り三振 驚き隠せない吉井コーチは伝説名投手の言葉思い出す

8月9日の楽天戦、6回から登板した日本ハム・堀瑞輝投手=Koboパーク

8月9日の楽天戦、6回から登板した日本ハム・堀瑞輝投手=Koboパーク【拡大】

 ルーキー左腕の投球は、堂々たるものだった。日本ハムのドラフト1位・堀瑞輝投手(19)=広島新庄高=は8月9日の楽天戦(koboパーク)から1軍昇格し、中継ぎとして3試合に登板した。

 デビュー戦となった9日の楽天戦は六回に登板し、1回無安打2奪三振。13日のソフトバンク戦は1回無安打1奪三振。17日のロッテ戦は1回2安打2失点。当初からの予定通り、3試合に登板して、ファーム再調整が決まった。

 球速は140キロ前半。持ち球は現時点でスライダーとチェンジアップしかない。それでも、左スリークオーターから繰り出す切れのよい球は、1軍の主力打者にも十分通用した。

 「1軍で抑えるためには低めに投げきらないといけない。ストレートは通用するのが分かった。でも、もうちょっと磨いてきたいと思います」

 自信を得たのは、13日のソフトバンク戦だった。「打たれる気しかしないです」と語っていた同じ広島出身で憧れの柳田を真ん中高めの直球で空振り三振に斬った。

 初対戦の先輩は広島商高出身。恩師の迫田守昭監督は広島商高を経て、現在は広島新庄高の監督を務めており、1軍昇格報告の電話を入れると、「柳田にあいさつに行っとけ。パ・リーグで対戦することもあるから、そのときは抑えてこい!」と激励されたという。

 まだ表情にはあどけなさの残る19歳の投球に、首脳陣も驚きを隠せない。数々の投手を指導してきた吉井投手コーチも舌を巻いた。

 「たいしたもんですよ。この3試合、中軸の厳しいところに投げてもらった。(ロッテ戦は)変化球を打たれたけど、どんどんストライクが取れるし、平気な顔で真っすぐ勝負ができる。俺なんか…」と思わず自分のルーキー時代を語り出した。

 吉井コーチが和歌山・箕島高から近鉄に入団したのは1984年。今から33年前だ。当時の2軍監督は伝説の名投手、野口二郎氏(2007年他界)。1年目のウエスタン・リーグで7連続四球を与えたときに「能ある鷹は爪を隠すと言うが、お前は隠しすぎやないか」と言われたことを思い出した。堀の投手としての技術はもちろん、物おじしないハートの強さが少しうらやましくもあった。

 堀は17日の試合後に栗山監督から呼ばれ、先発調整を指示された。2軍で段階的に投球イニングを増やし、早ければ今季終盤戦で1軍の先発デビューが実現するかもしれない。日本ハムの連覇は22日の敗戦で消えてしまったが、大谷の二刀流復活に石川直と堀の先発挑戦など、まだまだ楽しみはたくさん残されている。(桜木理)

  • 8月9日の楽天戦、6回を終えベンチで大谷翔平(右)に迎えられる日本ハム・堀瑞輝投手(左)
  • 8月13日ロッテ戦、七回に登板した日本ハム・堀瑞輝=札幌ドーム
今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. 野球
  3. プロ野球
  4. 日本ハム
  5. 【球界ここだけの話(1006)】日本ハムD1・堀が直球で鷹・柳田を空振り三振 驚き隠せない吉井コーチは伝説名投手の言葉思い出す