2017.8.18 13:00

【球界ここだけの話(1001)】「侍ジャパン」の稲葉監督が秋・冬用スーツで初仕事 シャツには汗だけでなく実直な人柄もにじんでいた

【球界ここだけの話(1001)】

「侍ジャパン」の稲葉監督が秋・冬用スーツで初仕事 シャツには汗だけでなく実直な人柄もにじんでいた

侍ジャパン・稲葉篤紀監督(右)は14日に侍ジャパン大学代表を激励。善波達也監督とがっちり握手を交わした

侍ジャパン・稲葉篤紀監督(右)は14日に侍ジャパン大学代表を激励。善波達也監督とがっちり握手を交わした【拡大】

 野球日本代表「侍ジャパン」の監督に稲葉篤紀氏(45)が就任した。若くはつらつとした様子は見ての通りだが、思わず、実直な人柄が垣間見えた。

 初仕事となった14日の大学日本代表の練習試合視察では雨の中、十回にタイブレークの練習を終えるまで、すべてを見終えた。いよいよ、就任会見以外では初めて監督としての取材対応。テレビカメラ7台、報道陣約50人に取り囲まれ、まずはひと息。続いてペン記者が囲む段になったところで、「ちょっとジャケット脱いでもいいですか…」と切り出した。

 見れば顔はもちろん、ネクタイを締めている首回り、シャツまで汗でびっしょり…。「実はこれ、秋・冬用なんですよ」。手にしていたのは侍ジャパンがパートナー契約しているブルックスブラザーズの公式スーツだった。

 今やクールビズが当たり前で、ジャケットはもちろんネクタイを外すことさえ許されるご時世。それなのに、侍ジャパンの監督としてわざわざ公式スーツを持ち込んで事前に着替え、映像や写真撮影が済むまで、じっと我慢していたのだ。

 当日の神奈川県内は最高気温こそ25度と最近にしては高くなかったが、湿度は97%。不快指数はマックスに近い。もともと稲葉監督は相当の“暑がり”で、日本ハムを担当した記者によれば、クーラーの効いた札幌ドームでもベンチ端の扇風機前が“定位置”だったとか。なんとも気の毒な様子だったが、そんな律義さを感じさせた。

 就任が決まって以降、監督経験がないことを不安視する声があるのも事実。しかし、稲葉監督自身も「経験がない不安もあったが、3年後に向け何をやるか、という気持ちが上回った」と答えている。初陣は11月のアジアプロ野球チャンピオンシップになるが、まだ1戦も指揮していない時点で、評価するのは早計に過ぎる。

 自らノックバットを握って流す汗、ときに厳しい試合で感じる冷や汗…これからいろいろな汗をかくことになるかもしれない。今はまだ、若き指揮官に期待する時期でいい。スーツの下のシャツには汗だけでなく、人柄もにじんでいたことだけは確かだった。(芳賀宏)

  • 7月31日、稲葉監督は侍ジャパンのユニフォームに袖を通し、ポーズ。取材対応にも人の良さが垣間見える
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