2017.8.16 13:00

【球界ここだけの話(999)】ロッテ・伊東監督が漏らした、現場とフロントの溝を浮き彫りにした言葉

【球界ここだけの話(999)】

ロッテ・伊東監督が漏らした、現場とフロントの溝を浮き彫りにした言葉

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サンスポ記者の球界ここだけの話
ロッテ・伊東勤監督 

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 ロッテ・伊東勤監督(55)が13日に今季限りでの辞任を表明した。同日の西武戦前の練習後、自ら切り出した。まだ、今季の戦いが40試合以上残されている中での突然の辞任表明に、驚きを禁じ得なかった。

 発端は12日に一部メディアでなされた続投報道。「間違ったことが伝わっている。迷惑を掛けたくない」とし、本意を率直に報道陣に明かした。球宴前に辞任を決断、今月5日に球団幹部に辞意を伝えて了承されていたが、シーズン終了まで公にするつもりはなかったという。しかし、今後の戦いにおいて「続投」がひとり歩きするのは許せなかったようだ。

 ロッテ監督就任5年目の今季は誤算続きだった。オープン戦では13勝2敗3分けと12球団トップの勝率を残して期待を抱かせたが、開幕から4連敗を喫すると、その後も低迷が続いた。

 パラデス、ダフィーの新外国人コンビが極度の不振。和製大砲が不在で外国人頼みの打線は機能せず、深刻な貧打にあえいだ。そのうち、自慢の投手陣も崩れ始め、歯止めが利かない状況に。借金はどんどん膨れあがっていった。

 過去4年間の成績は3、4、3、3位。決して潤沢ではない戦力を、伊東監督の手腕でどうにかやり繰りしてきたが、今季は手の施しようもなかったというのが現実だ。

 最大の要因は、昨季まで在籍したデスパイネ(現ソフトバンク)の穴を埋められなかったこと。シーズン序盤、伊東監督は「打線に軸がないから機能しない」と何度も嘆いた。

 「負け続けてファンを失望させたのは、現場の責任者である自分の責任」。低迷の責任を一身に背負ってチームを去る決断をした伊東監督だが、十分な補強をしなかった球団フロントの責任も大きい。

 シーズン途中、チームに必要な長距離打者ではなく1、2番タイプのサントスを獲得した際に伊東監督が漏らした「今絶対に欲しい選手ではない」という言葉が、現場とフロントの溝を浮き彫りにしていた。(片倉尚文)

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