2017.8.15 13:00

【球界ここだけの話(998)】西武D5・平井、春季キャンプ中は弱気の虫だった「本気で職も失うと思っていた」

【球界ここだけの話(998)】

西武D5・平井、春季キャンプ中は弱気の虫だった「本気で職も失うと思っていた」

プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手に辻発彦監督(右)と握手を交わす西武・平井克典(7月6日撮影)

プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手に辻発彦監督(右)と握手を交わす西武・平井克典(7月6日撮影)【拡大】

 西武が7月21日から8月4日まで、球団記録にあと1勝と迫る13連勝を記録した。4日は3日までの12連勝中、先発投手として唯一白星がついていなかった野上亮磨投手(30)が5回2/3を3失点で7勝目。お立ち台で「おなかが痛かったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 試合前には前日、左腕として国内最速の158キロをマークしていた菊池雄星投手(26)に「おれも初球で158キロを出すよ」とジョークを飛ばしたが、武隈祥太投手(27)に「(重圧で)いつもと顔が違うよ」と突っ込まれる始末。先発投手には、相当な重圧がかかっていたことは想像に難くない。

 怒涛(どとう)の連勝で逆転優勝を狙える位置まで上位との差を詰めてきたが、そのなかで地味ながらも、欠かせない存在になっているのが、中継ぎを任されているドラフト5位の平井克典投手(25)だ。連勝中も計5回に投げ無失点。7月9日の楽天戦から11試合連続無失点で、背番号と同じ25試合に登板しながら、防御率はついに0点台に突入した。

 強気な投球が持ち味。今では考えられないが、2月の春季キャンプではチームメートに圧倒され、「野球経験で初めての雰囲気だった。自分を見失って、本気で職も失うと思っていた」と弱気の虫だった。

 紅白戦や練習試合では制球が定まらない場面が多く失点を重ねたが、4月16日のイースタン・リーグ巨人戦が一つの転機となった。「技術的なことではないけど、何か吹っ切れたものがありました」。この試合、先発で3回1安打無失点に抑えた平井は、5月23日に1軍に昇格。現在の活躍については「生活に慣れてきたことが大きい。社会人時代のよかったときを思い出して、コントロールにも余裕が出てきました」と分析する。

 現状、大量リードやビハインドの場面での登板が多く、「今は本当に紙一重。もっと切羽詰まった場面で投げたら、どうなるか」と話すが、その表情は半年前とは別人で自信に満ちていた。(花里雄太)

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