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【球界ここだけの話(988)】松坂に『最後の人…』と呼ばれた男がオリックスを陰から支える 横浜の春夏連覇最後の名シーン

【球界ここだけの話(988)】

松坂に『最後の人…』と呼ばれた男がオリックスを陰から支える 横浜の春夏連覇最後の名シーン

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サンスポ記者の球界ここだけの話
1988年夏の甲子園、京都成章の田中さん(右奥)は最後の打者となり、天を仰いだ。一方の松坂(手前)は無安打無得点でガッツポーズ

1988年夏の甲子園、京都成章の田中さん(右奥)は最後の打者となり、天を仰いだ。一方の松坂(手前)は無安打無得点でガッツポーズ【拡大】

 高校野球の季節が本格化する。この時分になると、必ずといっていいほど映像で見るのが「あの光景」だ。1998年8月22日。横浜高の「平成の怪物」こと松坂大輔が空振り三振に仕留め、くるりとバックスクリーンに向いて、ガッツポーズを繰り出す-。京都成章高をノーヒットノーランで下し、春夏連覇を決める名シーンだ。実はその、最後の打者になった人物が“オリックス界隈(かいわい)”にいる。

 「いまだに言われますね。あれだけ映像が流れたら。毎年、毎年その話を言われますから。うちの高校が毎年、甲子園に出てんちゃうか、というぐらいに(笑)」

 そう笑顔で振り返るのは、株式会社デサントに勤める田中勇吾さん(36)だ。田中さんは、京都成章高の主軸打者を担い、最後の夏も27打数9安打の活躍を見せた。卒業後は関西大を経て、一般企業に就職。それでも「野球に携わる仕事がしたい」という目標をあきらめず、数年働いた後に現在の会社に転職したそうだ。いまは、オリックスを中心に選手への用具提供や練習のサポートなど、陰からチームを支え、ナインの信頼も厚い。そんな田中さんにとって、19年前に「3番・一塁」で先発出場した決勝戦の記憶はやはり、色濃く残っているという。

 「センバツで負けて、そこから夏の大会で1勝することを目標にやっていました。あそこ(決勝)までいけるとは思っていませんでした。決勝はとにかくやることをやろう、自分らのやれることをやろうという感じでした」

 しかし、スコアボードにゼロが刻まれ、イニングが進んでいく。快音は響かない。

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  • 株式会社デサントに勤める田中勇吾さん、選手からの信頼は厚い
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