2017.8.3 13:23

【球界ここだけの話(986)】ドジャースでタッグを組むダルとマエケン ダルの粋な計らいから2人の縁は生まれた

【球界ここだけの話(986)】

ドジャースでタッグを組むダルとマエケン ダルの粋な計らいから2人の縁は生まれた

移籍先のドジャースに合流し、チームメートになった前田(左)と笑顔で話すダルビッシュ=アトランタ(共同)

移籍先のドジャースに合流し、チームメートになった前田(左)と笑顔で話すダルビッシュ=アトランタ(共同)【拡大】

 ダルビッシュ有投手(30)がトレードでレンジャーズから、前田健太投手(29)の所属するドジャースに加入した。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも実現しなかった「ダル&マエケン」のタッグ。今季ここまでメジャー最高勝率(・701=現地時間2日時点)を誇る強豪で、2人同時に同じユニホームを着ることになった。

 「まさか一緒のチームで野球ができるのは、なかなか想像できなかった。すごく尊敬している投手の一人ですし、たくさん話を聞けたらいい」

 2学年後輩の前田はそういって、先輩の加入を喜んだ。

 一方、ダルビッシュは2日(日本時間3日)にトレード移籍決定後、初めてチームに合流。ブルペンを終えた後、日米メディアの会見で「(前田とチームメートになって楽しみ?)もちろん。同じチームでプレーすることは日本でもなかったので」と笑顔で答えた。

 2人の縁はダルビッシュの粋な計らいから生まれた。互いが日本球界にいた2010年5月15日の交流戦、広島-日本ハム(マツダスタジアム)で先発で投げ合った。結果的にこの試合は、九回に広島が1-0でサヨナラ勝利。マエケンが9回完封勝利、ダルビッシュは8回無失点だった。

 その試合。マエケンは3度打席に立ち、ダルビッシュの球をみている。

 「意外と球が動くなぁ、と思った。あとから(ダルビッシュの意図を)知って、そういうことだったのか、と」

 実は、ダルビッシュはこの年、シーズン終了後に初の沢村賞(15勝8敗、防御率2・21、6完投、215回2/3)を獲得することになる前田に、18・44メートルを隔てて、メッセージを込めた。当時のブログには試合後にこう記されていた。

 「敵ながらナイスピッチングだと思いました。これからセ・リーグを背負って、他の投手を引っ張っていく存在になってもらいたい。僕に対してどういう意識があったかは、わかりませんが、僕のレベルを知らせるべく、前田君の打席では右打者に投げる球種をほとんど投げました。(カーブは投げられずじまいでしたが)これからもっと練習して、もっとすごい選手になってもらいたい(十分すごいけど)」(当時の公式ブログより)

 それ以降、交流は続く。昨季、前田の大リーグ移籍後はキャンプ地の米アリゾナ州でダルビッシュが食事に招き、プロテインやサプリメントの知識を伝えたこともあった。ドジャースの1988年以来、29年ぶりとなるワールドシリーズ進出と世界一へ、2人の右腕が力を合わせて導くことを日本のファンは心待ちにしている。(山田結軌)

  • ブレーブス戦をベンチから見守るドジャースの前田(左)とダルビッシュ=アトランタ(共同)
  • 現地時間2日、ダルビッシュは移籍先のドジャースに合流し、投球練習をした=アトランタ(共同)
  • 移籍先のドジャースに合流し、ロバーツ監督(右)と握手するダルビッシュ=アトランタ(共同)
  • レンジャーズからドジャースに移籍し、入団の記者会見をするダルビッシュ=アトランタ(共同)
  • ドジャースの入団記者会見で笑顔を見せるダルビッシュ=アトランタ(共同)
  • 新しい背番号21のユニホームで投球練習するドジャースのダルビッシュ=アトランタ(共同)
今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. 野球
  3. MLB
  4. 【球界ここだけの話(986)】ドジャースでタッグを組むダルとマエケン ダルの粋な計らいから2人の縁は生まれた