2017.7.29 13:00

【球界ここだけの話(981)】鷹・サファテ、大野豊氏から送られた「249セーブでは辞めないでくれ」の意味とは?

【球界ここだけの話(981)】

鷹・サファテ、大野豊氏から送られた「249セーブでは辞めないでくれ」の意味とは?

ソフトバンクのデニス・サファテ

ソフトバンクのデニス・サファテ【拡大】

 今季もソフトバンクのデニス・サファテ投手の存在感は絶大だ。4月2日に歴代の外国人投手の最多を更新する178セーブを記録すると、7月5日に史上6人目の200セーブを達成。すでに30セーブに到達し、4年連続の大台は中日・岩瀬仁紀投手以来、2人目となった。記録ラッシュの今季、たびたび同じ言葉で胸を張っている。

 「強いチームでやらせてもらっているということ、みんなが自分を信頼してくれていることの証だね」

 助っ人ながら先頭に立って投手陣を引っ張る右腕の活躍を喜ぶ人は多い。2011年に広島に来日した当時、投手コーチだった大野豊氏(野球評論家)もその一人。先日、テレビの解説のために福岡を訪れた。「200セーブのお祝い」として、同じく赤ヘル出身の達川光男ヘッドコーチも交えて“広島会”が設けられた。その席で、大野氏からサファテにこんな言葉があったという。

 「頼むから249セーブでは辞めないでくれよ」

 名球会加入の条件となる250セーブについての会話だが、真意は1セーブを逃したある試合のことだ。12年、広島の抑えを務めていたサファテがセーブ機会でマウンドに送られなかったことがある。2点差の九回に、セットアッパーだったキャム・ミコライオ投手が登板して逆転負け。サファテの調子が上がらなかった時期で、配置転換とも思われた起用になった。事前に告げられていなかった投手陣は混乱。サファテもショックを受け、後味の悪い一戦になってしまった。

 首脳陣のベンチとブルペンの間での連携ミスだったという。直前に逆転。準備を整えていたのがミコライオだったという理由もあっての選択になったが、実はサファテも準備万端。登板に備えてブルペンからベンチ裏に向かっていた矢先だったから、混乱は大きかった。結果的に野村謙二郎監督が「こちらのミス」と守護神に謝罪して再出発したが、当事者たちは今でも悔いが残っているのだろう。5年後の現在、大野氏は改めて気持ちを伝えた。

 サファテは250セーブについて「自分のキャリアはもう終わりの方だけど、目指したいと思っているよ」と前向きに語っている。日本球界7年目。すっかり無敵のイメージが定着したが、酸いも甘いも味わってきた。熱いハートが魅力。多くの経験と関わった人々の思いを背負って今後も腕を振る。(安藤理)

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