2017.7.12 13:00

【球界ここだけの話(964)】かつてスーパー中学生と騒がれた松本剛が日本ハムの光 理想は和田一浩氏の打撃

【球界ここだけの話(964)】

かつてスーパー中学生と騒がれた松本剛が日本ハムの光 理想は和田一浩氏の打撃

日本ハム・松本剛

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 パ・リーグ5位に沈む日本ハムで希望の光となっている選手がいる。プロ6年目の今季、スタメンに定着しつつある松本剛外野手(23)=内野手登録=だ。4月23日に出場選手登録されるとセ・パ交流戦でブレーク。12球団2位となる打率・396のハイアベレージを残し、日本生命賞に輝いた。

 リーグ戦再開後も「2番」に固定。椎間板ヘルニアで離脱した近藤の抜けた穴を補っている。

 埼玉・川口市生まれ。川口シニア時代からスーパー中学生としてメディアに取り上げられ、強豪の帝京高では1年春からベンチ入り。野球センスはずば抜けていたが、プロの世界では、攻守で挫折を経験した。

 ファームでは高校時代から高く評価されていた遊撃守備でミスを連発。高校時代とはレベルの違う変化球にもなかなかついてゆくことができなかった。だが、常に謙虚な松本は道を見失うことがなかった。

 オフは西川の自主トレに同行し、打撃技術と高いプロ意識を吸収してきた。転機となったのは昨オフ。大谷も取り入れている練習法を試した。フリー打撃の前に長さ1メートル、重さ1キロの「長尺バット」でトス打撃することを日々のルーティンに取り入れた。

 「僕はどっちかというと腕でバットを振ってしまう。この長いバットだと、重いし、遠心力もかかるから腰とか下半身を使って振らないと、まともにボールが飛んでいかない」と現在も毎試合前に取り組んでいる。

 右投げ右打ちの松本にとって、理想としている打者がいる。西武、中日で活躍、通算2050安打を放ち、2015年に現役を引退した和田一浩氏(45)の打撃だ。

 「まねをしている訳じゃないんだけど、たまにスイングが似ているね、といわれるんです。和田さんみたいにしっかりとバットの面で打って、ボールを運ぶイメージを持ちながら、練習からやっています」

 松本を野球解説者として高校時代から取材し、今は指導者として成長を見届ける栗山監督は、この活躍を驚かない。「ドラフト2位よ。絶対にいけると思って獲っているんだから。逆にいつまで遊んでたんだよ、剛って感じ。でもね、剛は苦労して、自分で頑張って形を作った。すごく大きな意味があるし、本当によかった。特に人間的にああいうタイプの選手がチームの中心になっていくのはすごく意味がある」と主力選手になっていくことを期待している。

 9日のソフトバンク戦(札幌ドーム)では左翼守備でも本塁への好返球で相手の得点を防ぎ、チームを救った。まだ発展途上。全国の野球ファンに、日本ハムが誇る23歳の成長株、松本剛のプレーに注目していただきたい。(桜木理) 

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