2017.7.10 13:00

【球界ここだけの話(962)】森中日の守備力はセ界一!? 要因はD2・京田とゲレーロの外野転向

【球界ここだけの話(962)】

森中日の守備力はセ界一!? 要因はD2・京田とゲレーロの外野転向

1年目から遊撃のレギュラーを獲得した中日D2・京田

1年目から遊撃のレギュラーを獲得した中日D2・京田【拡大】

 えっ、1位はカープじゃないんだ?! プロ野球のデータを見て、中日の失策数の少なさに驚いた。リーグ最少の「30」。広島は4位の「46」で、阪神は「51」で最下位だ。ちなみに23個のソフトバンクに続き、12球団中2位(9日現在)。

 現役時代(西武など)に「守備の達人」と呼ばれ、3月のワールドベースボール・クラシックの日本代表コーチを務めた中日・奈良原浩内野守備走塁コーチは、こう分析した。

 「甲子園のように土のグラウンドは、微妙にバウンドが変わることが多い。それに、選手個々の守備範囲の広さの違いもある。菊池(広島)は、誰もが捕れないような打球に追いつく分、微妙なタイミングで一塁に悪送球する可能性も高くなる。この数字(失策数の少なさ)がイコール守備力の高さにはならないが…」と言いながらも、「ウチは開幕直後に比べると守りは安定してきた。他球団と比較しても、かなり上位だと思う」とうなずいた。

 その象徴は、プロ1年目で遊撃のレギュラーをつかんだD2位・京田(日大)だ。開幕スタメンに抜てきされるも「球際に弱い」と評されたが、6月15日の日本ハム戦(ナゴヤドーム)で、8個目の失策を記録した後は18試合連続ノーミス。他球団の遊撃手をみると、田中(広島)が「11」。倉本(DeNA)は「10」。数字では勝っている。

 京田は「大学と違ってプロの打球は速い。それに慣れてきたことがエラーが減った理由」と自己分析。奈良原コーチは、さらに突っ込んだ解説をした。

 「入団当初は、どんな打球にも体を正面にいれて捕球時に右手をそえる感じだった。少年野球でも、そうアドバイスするが、プロの打球はスピードが違う。人工芝は、さらに打球が速くなる。だから正面に入る時間もない。体の横で捕球してもいいから…と言っている。彼は飲み込みも早いし、まだまだ伸びる。すごい選手になるかもしれない」

 そして、中日の守備が格段によくなった要因の一つに挙げるのはゲレーロの外野転向だという。長打力ばかり注目され、三塁守備で投手の足を引っ張ることも多かった。「レフトに替えたのは大正解。肩も強いし、動きもいい。他球団の外野と比べても、うまい部類に入る」と同コーチ。ゲレーロも「ナゴヤドームの左翼付近の土地を買いたいぐらいだ」と言うほど気に入っている。

 逆転CS出場へ、奈良原コーチは「投手に聞いても『1つのファインプレーより、イージーな打球を確実にアウト1つ取ってくれるほうがうれしい』と言いますからね。最後に勝つのは守備力の差ですよ」と言葉に力を込めた。

 阪神、DeNAに得点力は劣るが…。それを“セ界一”の守備力でカバーする。(三木建次)

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