2017.6.18 13:00

【球界ここだけの話(940)】“カタコト通訳”で人気の広島・クレートさん カープ歴10年以上で「将来はコーチをしてみたいね」

【球界ここだけの話(940)】

“カタコト通訳”で人気の広島・クレートさん カープ歴10年以上で「将来はコーチをしてみたいね」

18日のソフトバンク戦の2回、生還した西川を迎えるベンチの(左から2人目から)クレート通訳とバティスタ=マツダスタジアム(撮影・鳥越瑞絵)

18日のソフトバンク戦の2回、生還した西川を迎えるベンチの(左から2人目から)クレート通訳とバティスタ=マツダスタジアム(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】

 ベンチの最前列に座って、ナインと一緒に戦っている球団スタッフがいる。その名は広島・通訳兼ブルペン捕手のクレートさん。“カタコト通訳”で話題のドミニカン人がカープへの熱い思いを口にした。

 「私は日本に来て10年以上になります。ルナと一緒にしたし、他の選手より長く日本で過ごしている。バティ(バティスタ)や(ドミニカ共和国出身の)メヒ(メヒア)に経験を伝えていきたいです。そしてみんなと一緒に優勝したいです」

 クレートさんは1984年1月30日生まれの33歳で、ドミニカ共和国出身。ブルペン捕手兼通訳として昨季まで所属したルナやブレーク中のバティスタらのサポートし、コーチや選手間では「クーちゃん」の愛称で親しまれている。

 カープ歴は10年以上を誇る。2004年に捕手としてドミニカ・カープアカデミーに入団したものの、翌05年に同アカデミーが投手育成に舵を切ったため、選手兼ブルペン捕手に転向。07年にブルペン捕手として来日した。

 今ではスペイン語、日本語、英語を操るが、当時は「日本語をまったく話せませんでした」と振り返る。来日後は広島市内の日本語学校で週1回約1時間の授業を受け、大野の寮に戻ってからも自分で買った専門書を開いて、猛勉強に明け暮れた。ほぼ独学で通訳としての道も切り開いた。

 3日のロッテ戦(マツダ)では1軍初昇格したバティスタがプロ初打席本塁打を放って、“お立ち台デビュー”。スペイン語から日本語に翻訳するときの癖「やっぱり~」はファンの間で大きな話題となった。“カタコト”になった理由について「バティが1軍に上がってすぐに打ったからね。準備ができていなかったです。緊張してしまいました」と照れ笑いを浮かべた。

 人気者のクレートさんについて、鈴木球団本部長は「彼は捕手だから日本でプレーするのは難しかった。ただ、性格がいいということで日本に来てもらった」と来日の経緯を明かした。その仕事ぶりは球団首脳陣も高く評価している。

 「将来はコーチをしてみたいね。いろいろな経験を伝えることができると思うから」とクレートさん。18日にソフトバンクと交流戦最高勝率を懸けて直接対決する広島。たくさんの球団スタッフに支えられて強さを増している。(柏村翔)

 

  • 7日に日本ハム戦で、本塁打を放ったバティスタを出迎える通訳兼ブルペン捕手のクレートさん(左から2人目)
  • 6月3日、円陣に加わるバティスタ(背番95)の横でサポートするクレートさん
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