糸井は九回二死満塁で一ゴロに倒れる。みなが勝ち越しを期待したが…(撮影・山田喜貴) (セ・パ交流戦、オリックス5x-4阪神、2回戦、1勝1敗、7日、京セラ)最高の舞台が用意された。糸井が決めてくれる。虎党の誰もが、そう信じたはずだ。だが…。
「…」
歓声をため息に変えてしまった糸井は試合後、報道陣から「内角攻めが続いたが」と問われて、うなずくだけだった。悔しさがにじみ出ていた。
4-4の九回だった。相手は守護神・平野が登板。二死一塁でドラフト5位・糸原健斗内野手(JX-ENEOS)が遊撃内野安打を放ち、代打・俊介がバットを折りながらもしぶとく三遊間を破っての満塁機だった。カウント1-1からの3球目。147キロ直球。狙い澄まして引っ張ったものの、やや差し込まれた。一塁手・中島に処理されると、唇をグッとかみ、ややうつむきながら、ベンチに戻った。