5月23日の西武-日本ハムを観戦した元ロッテの藤田宗一さん
2007年5月3日、史上初となるデビュー戦からの救援500試合連続登板を達成したロッテ在籍時の藤田宗一さん ギャラリーページで見る 今月23日の西武-日本ハム(前橋)。試合前取材でベンチ前に立っていると、視線を感じた。チラッと見ると、怖面の方がこちらを見ている。やばい人…。つばを飲み込みながら、しっかり確認すると、巨人時代にお世話になった藤田宗一さん(44)だった。
「おう、今は日本ハム担当やっているのか。元気?」と藤田さん。実はとても優しい人だ。
ロッテ-巨人-ソフトバンクと渡り歩き、通算600試合に登板した中継ぎのスペシャリスト。2005年にはロッテで薮田、藤田、小林雅の3人で勝利の方程式「YFK」を形成し、31年ぶりのリーグ優勝と日本一に貢献した。現役最後の2012年はBCリーグの群馬で選手兼投手コーチ補佐としてプレー。23日は群馬時代の知人とともに球場を訪問し、ロッテ時代のチームメートでもある日本ハムの黒木投手コーチや元巨人の矢野や大田らと旧交を温めていた。
現役引退から5年が経過したが、かつてのホールド王の体は引き締まったまま。現在は東京・赤坂にある、肉まつり酒場「宗一」のオーナーをしながら、埼玉・吉川市の中学生チーム「吉川美南ボーイズ」で子供たちを指導している。
オリックス、巨人で活躍した同い年の谷佳知さんらと一緒に少年野球教室を開催することもあるとか。「子供を教えるのはなかなか難しいよ。頭では理解できても、まだ体で表現できない。だから、伝え方とかもすごく考えさせられる」と野球界にも恩返しを続けている。
そんな藤田さんが気になっているのは、古巣の低迷ぶり。「ロッテは大丈夫かな。あんなに負けるチームじゃないのに」とパ・リーグ最下位のロッテを心配していた。
「お店? 何とか、食っていけるぐらい。でも、千葉にもお店を出そうか、とも考えているんだ」。商売は順調そうだが、いつの日か指導者としてプロ野球の世界に戻ってきてくれることを、ひそかに願っている。(桜木理)