中日のドラフト1位・柳裕也投手(23)=明大=が1軍デビュー戦から4試合目で初先発する。今週末(6月2日〜4日)の楽天との交流戦(ナゴヤドーム)が有力だ。
「僕は先発がやりたいと思っていた。(結果を残して)これから先発で勝負できたらいいなと思う」
待ちわびていた。3月上旬に右ひじを痛めて開幕は2軍。ファームの実戦で結果を残して5月21日に1軍昇格したが、しばらくは中継ぎという立場。同期のライバルに先を越された。
ロッテのドラフト1位・佐々木は、4月6日の日本ハム戦(ZOZOマリン)でプロ初登板初先発。5回1失点で勝利投手に。DeNAの同1位左腕、浜口も4月2日のヤクルト戦(神宮)でいきなり大役を任され、阪神の同2位・小野のデビュー戦も5月21日のヤクルト戦(神宮)で、先発だった(ともに勝ち負けはつかず)。
ルーキーが初登板で勝利投手になれば話題性も抜群。勝てばチームも盛り上がる。なぜ柳のプロ初登板は初先発ではなかったのか。
「いきなり先発をするよりもリリーフで投げて1軍の雰囲気を知ってから先発をやらせてもいいじゃないか」
現役時代(西武)は先発、リリーフをともに経験し、投手コーチ時代はブルペンを担当していた森繁和監督(62)の考えだった。
柳も「1軍と2軍の打者の違いを理解できたし、お客さんがたくさんいたが、緊張もしなかったし、ナゴヤドームのマウンドは投げやすいですね」と収穫を強調した。
そしてもうひとつは救援投手の役割、しんどさを身をもって体験してほしい。「週に1回しか投げない先発と違い、救援投手は毎日、登板に備えて準備をしなければならない。その大変さ、疲労度はやってみないとわからないからな」。これは指揮官の口癖だ。