ああっ! 広島戦の6回、広島・野間峻祥の打球を“お手玉”した阪神・原口文仁=6日、甲子園球場(森本幸一撮影) 原口と梅野…。昨季までは正妻候補だった2人の野球人生が大きなコントラストを描き始めたのかもしれません。金本阪神は広島、巨人と首位戦線を戦う大健闘です。好調な要因のひとつが梅野隆太郎捕手(25)の正妻定着です。一方で捕手から一塁転向の原口文仁内野手(26)は打撃不振などでスタメン落ちの試合も珍しくありません。一塁手だからこそ「戦力編成上の重大試練」も待ち構えています。原口と梅野のチャンスとピンチ。これがプロ野球界に潜む激しい流転なのです。
■梅野「本当うれしい」GW連日お立ち台…首脳陣の我慢強い起用に応えた!
躍動する姿がまぶしいぐらいです。正妻・梅野の大活躍で広島との首位攻防第1Rは最大4点差をはね返す逆転勝ち。お立ち台に上がった梅野の声は弾んでいました。
「やりました〜。今シーズン初めてで、なんとか甲子園でヒーローインタビューに立ちたいと、きのう思っていたんですけど。きょう本当に立ててうれしいです!!」
5月5日のこどもの日は甲子園球場に4万6593人がどっと押し寄せ超満員。8-5と快勝した阪神の攻守のヒーローは満足そうな表情でしたね。打っては3-4の七回一死二、三塁のカウント2-1から一岡の4球目を叩き、左中間を真っ二つ。逆転の2点タイムリー三塁打です。
0-4の四回にも右前適時打で逆襲のムードを作りました。前日4日のヤクルト戦(神宮)でも2年ぶりの本塁打を含む3安打2打点。この日も3安打と2日連続の猛打賞で、チームを今季2度目の3連勝、今季初の貯金6に導きました。貯金6は2年目を迎えた金本阪神では最多です。
「(七回は)最低でも外野フライというところで左中間を抜いてくれて。本当に8番が打つと点が入りますね。(梅野の打撃が戻ったことは)今、平野コーチ、片岡コーチがあれ(指導中)で僕はそんなに見てないんですが、あきらめないというか、本当にコーチ2人が根気よく指導してくれているので、その成果だと思いますね」
金本監督も梅野の成長に目を細め、配下のコーチへの気配りも忘れてはいませんでした。
開幕から30試合ほどが消化されました。ここまでリード面では試合の展開を危うくする場面もありました。しかし、このコラムでも金本監督の我慢強い起用法が必要であり、ちゃんとした配球面での教育が施されなければならない…と書きました。岡崎にスタメンマスクを譲ったこともありましたが、首脳陣は梅野を我慢強く起用。そして、梅野もそれに応えるプレーを見せています。