1回、1点を失い、阪神・福永のもとに集まるナイン=甲子園(撮影・村本聡) (セ・リーグ、阪神12-9広島、8回戦、阪神5勝3敗、6日、甲子園)大逆転勝ちは立派としか言いようがない。高山、糸原、梅野といった若い力のすごさを感じた。これからのペナントレースを占う上でこの1勝は大きい。
ただ、序盤の戦い方には2つの疑問が残った。まずは先発した福永の交代のタイミングだ。0-4の三回に代打を送らず、そのまま続投させたが、直後の四回に2失点。次の1点が大事というところで、点差を広げられた。そうなると、攻撃も守備も集中力が切れて、一方的な試合展開になってしまう。中継ぎ投手の負担を考慮しての采配だろうが、試合を捨てたと思われても仕方ない。
もうひとつは、0-6の五回に福留をベンチに下げたことだ。大量リードを許したとはいえ、まだ攻撃のチャンスは残されていた。福留は最も頼りになるチームの4番。結果的に逆転したが、あまりにも交代が早すぎるように思えた。
福永は超満員の甲子園での初登板で、自分の力が出し切れなかった。初回に3四球を与えて、何が何だか分からないうちに点を取られたことだろう。ただ、これもいい経験。この日の悔しさを忘れず、自分に何が足りなかったかよく分析して、ステップアップしていってもらいたい。 (サンケイスポーツ専属評論家)