2017.5.6 13:00

【球界ここだけの話(897)】ソフトバンク・本多、平凡な二ゴロを全力疾走で内野安打に どんな状況でも手抜きのない姿勢

【球界ここだけの話(897)】

ソフトバンク・本多、平凡な二ゴロを全力疾走で内野安打に どんな状況でも手抜きのない姿勢

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サンスポ記者の球界ここだけの話
ソフトバンク・本多雄一 

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 ソフトバンクが、あっという間に上位に進出した。王貞治球団会長の予言が的中。米球界から復帰した川崎宗則内野手の1軍昇格が決まった4月27日に「チームが上がりかけているところで元気が出て、ちょうどいいんじゃないかな」と話していた。さらに「松田にもいい影響だろうね。調子が悪いときはしんどいもの。調子が悪くても元気を出せる選手だけど、それが2人になるわけだから」と付け加えたが、まさにその通り。大不振の松田宣浩内野手が絶好調となり、連勝の立役者になった。

 もう一人、大爆発しているのが上林誠知外野手だ。5月最初の4試合で4本塁打。川崎の合流前に注目されたのは「誰が先発から外れるのか」という疑問だった。松田も名前が挙がるほど深刻で、川崎が外野も練習していたことで、上林の可能性もあった。2人とも川崎の合流前から兆しはあり、“川崎効果”という簡単な言葉では片づけたくない。だが、結果的には起爆剤の投入は成功した。

 次は“外れた選手”にも期待したい。川崎の合流が決まった日、印象に残ったのは本多雄一内野手のプレーだった。4月27日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)で3点を追う延長十回に1点差まで追い上げたが、起点は先頭の本多の平凡な二ゴロ。全力疾走で内野安打にした。

 「全力というか、集中力を切らさないこと。負けたけど、何が起こるか分からないから」

 これが鷹に浸透した強さ。どんな状況でも手抜きのない姿勢をベテランが見せた。同戦の序盤には、川島慶三内野手が犠打を決めた。これも全力疾走で、あと一歩でオールセーフ。ベンチで川島の走塁を真っ先にたたえていたのが本多だった。

 「ムネさん(川崎)が来て、何とも思わないといったら嘘だけど。チームが勝つためだから。自分も試合に出れば結果を残したいのはもちろん。いつも流れを変えてやろうとは思ってやっています」

 試合前に川崎の昇格が決まっていた。「ムネさんどうなるんだろう」とポジションを奪われる不安と戦っていた背番号46。今季は快音がことごとく野手の正面を突き、打率が上がらないまま。それでも決して自分を見失っていない。たかが二塁内野安打でも、十分に存在感を示していた。

 工藤監督は「川崎くんが来て、ベンチもより元気になった。ヒーローが日替わりなのはチーム状態がよくなっているということでは」と話している。かつて川崎と二遊間を組んでいた本多がヒーローになる日が楽しみだ。(安藤理)

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