2017.5.4 13:00

【球界ここだけの話(895)】巨人・小林は日常生活でも視野が広かった 師匠・阿部の教えを実践 

【球界ここだけの話(895)】

巨人・小林は日常生活でも視野が広かった 師匠・阿部の教えを実践 

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サンスポ記者の球界ここだけの話
巨人・小林

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 ここまで全試合で先発マスクをかぶっている巨人・小林誠司捕手(27)が3日のDeNA戦(○4-1、東京ドーム)の二回に決勝2点打を放ち、今年初のお立ち台に上がった。4月半ばまで打率0割台、打点は3日の試合前まで26試合でわずか「1」と開幕から打撃不振が続いていただけに、安堵(あんど)の表情。「なかなか打てないので」と照れ笑いだ。

 守りでは「強い気持ちを持ってサインを出そうと思いました」と4投手をリードし、最少失点にしのいだ。チーム防御率・2・55は12球団トップ。好調の投手陣を支えている。

 今季、強肩捕手はマスクを外しても周囲に目を光らせる。4月9日の阪神戦(甲子園)の試合前。関係者と話しながら室内練習場へ移動中、通路の壁ぎわに透明のビニールのゴミが落ちているのを見つけると、歩み寄って拾った。

 関係者が代わりに捨てようと手を差し出したが、「大丈夫です」と自分のユニホームのポケットにごみを突っ込んだ。小林は普段から、見つけたゴミを拾って片付けるようにしている。

 グアム合同自主トレでは、長く巨人の正捕手を務めてきた阿部慎之助内野手(38)から“捕手道”を伝授された。阿部が小林に最も伝えたかったのは『普段から目配り、気配り、心配りを忘れるな』だった。誰も気がつかなかった小さなビニールを見逃さない視野の広さは、投手や相手打者のわずかな変化に気づく捕手としての“目”と無関係ではない。師匠の教えを日常生活でも実践している。

 3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では準決勝の米国戦(ドジャースタジアム)まで全7試合でスタメンマスクをかぶり、打率はチーム最高の・450と攻守で大活躍。帰国後もチームの投手陣と積極的に意思疎通を図る姿に、野村克也氏(81)=サンケイスポーツ専属評論家=が「久しぶりに見る名捕手」と絶賛するなど、守備面で成長を評価する声も多い。

 打撃不振に目が留まりがちだったが、頼もしくなった「捕手・小林」にも注目したい。(谷川直之)

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