2017.4.22 13:00

【球界ここだけの話(883)】主力の松田にもバント ソフトバンク打線が目指す次の1点へのこだわり

【球界ここだけの話(883)】

主力の松田にもバント ソフトバンク打線が目指す次の1点へのこだわり

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サンスポ記者の球界ここだけの話
21日の楽天戦の6回、適時打を放つソフトバンク・松田宣浩。次の打席ではバントを命じられた

21日の楽天戦の6回、適時打を放つソフトバンク・松田宣浩。次の打席ではバントを命じられた【拡大】

 強力打線を組むソフトバンクだが、ここまでの戦いは犠打で手堅く走者を進める場面が目立つ。21日の楽天戦(ヤフオクドーム)では、九回無死一、二塁のサヨナラの好機で、主力打者の松田宣浩内野手にもバントを命じた。

 工藤公康監督は「キャンプから内川くんとデスパイネ以外はバントができるように、と練習してきた。松田くんも、まだ好調とはいえない。バントがあると理解してもらえたと思う。これから先もやってもらいます」と振り返った。松田は前の打席で同点打を放った。開幕から不振が続くが、ついに要所で快音が聞かれた次の打席だった。結果的にバント失敗。周囲には強打を期待した声もあったが、この日の松田だけではない。

 18日のロッテ戦(ZOZOマリン)では打線好調で4点リードした試合の後半でさえ、3度も犠打を使った。次の1点へのこだわりが強く表れた。好打者の中村晃外野手も、すでに犠打3。失敗も含め、試みた回数はもっと多い。

 これが今季の鷹が目指す野球? そればかりではないようだ。達川光男ヘッドコーチは戦術に込めた別の意図も語った。

 「今のうちにバントが『決まる』というイメージを作っておかないといけないから。今後きっちりやるために、いまやっている」

 開幕直後にバント失敗が続いた。「決めて当たり前だからこそ、失敗が尾を引きやすい」。個人もチーム全体も、バント失敗が目立つ時期はことごとく連鎖するもの。そのイメージを早めに払拭したいという狙いもあるという。「昔から野球には格言がある」と示した。

 「『1点が欲しいときの1つの犠打は、1本のヒットにもまされり』。もちろんアウトをあげるわけだから、ヒットに勝るわけないよ。でも決まれば盛り上がって『さあ行くぞ』ともなる」

 打てる集団の小技こそ怖いものはない。「本当は夏場に向けて、どんどん打ち勝てるようになっていかないといけない」というのが本音だ。そのための4月。大事なのは戦術の意図、目指す方向と現在のバランスをチームが見失わないことだ。ペナントレースが進むにつれて戦い方が変化していくタイミング、バリエーションに富んだ攻撃を楽しみにしたい。(安藤理)

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