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【球界ここだけの話(871)】乱闘のきっかけを作り出した阪神・藤浪、死球は投手人生を狂わせかねないが立ち直るしかない

【球界ここだけの話(871)】

乱闘のきっかけを作り出した阪神・藤浪、死球は投手人生を狂わせかねないが立ち直るしかない

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
4日、藤浪(手前)の死球に怒りをみせるヤクルト・畠山

4日、藤浪(手前)の死球に怒りをみせるヤクルト・畠山【拡大】

 もみ合いが始まり、怒号が飛び交う。自身が作り出した修羅場を目の前にし、阪神・藤浪晋太郎投手(22)はただ帽子を取って、立ち尽くすしかなかった。

 4月4日の阪神-ヤクルト1回戦(京セラ)で、藤浪が畠山和洋内野手(34)に投じた死球をきっかけに両軍入り乱れる乱闘に発展した。危険な内角球も、実際にけがをさせたボールも、この試合でも、昨年までにも何球もあった。すべてがつながり、あのシーンで発露してしまった。

 真剣勝負の中で起きたことで、もちろん意図的に投げたわけでもない。阪神としては当然、藤浪を守った。けがをさせるような投球は今後もあってはならないが、これが発端で“変わりすぎ”てしまっては困る。

 もちろん、痛いのは打者だが、「死球」はときに投手の野球人生も狂わせる。阪神・金村暁投手コーチ(40)は「間違いなく動揺するとは思う。でも、やっぱり投手はマウンドを守る仕事ですから。(これで)弱腰になったらダメ」と気づかう。

 金村コーチ自身、日本ハムでの現役時代に壮絶な乱闘の当事者となり、大きな影響を受けてしまった苦い経験がある。2006年4月16日のソフトバンク戦(当時ヤフードーム)で、ズレータに死球を当てた。マウンドへ向かって突進してくる巨漢の大砲から一歩も逃げず。体の左側でタックルを受け止めたが、倒され殴打された。

 「自分はボールはすごくないけど、ハートだけは強かった、と思っているんで。マウンドから逃げたらダメだというポリシーがあった。ただ、そういう経験もして、今の投手には『絶対に逃げろ』って言う。僕はそれで1カ月半離脱した。ぶつかって行って左半身の神経痛になって、医者から『軽トラックと衝突したんですか?』といわれたくらいだったから」

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  • 4日、制球が乱れてマウンド上で汗をぬぐう藤浪
  • 五回、藤浪のヤクルト・畠山に対する死球をめぐり、乱闘になるバレンティン(左)と矢野コーチ
  • 両軍入り乱れる中、バレンティン外野手(右から2番目)と金本知憲監督(中央)がにらみ合う
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