2017.4.5 13:00

【球界ここだけの話(866)】ヤクルトの新人で唯一開幕1軍入りしたD2・星 栃木・那珂川町と明大への思いを胸に突き進む

【球界ここだけの話(866)】

ヤクルトの新人で唯一開幕1軍入りしたD2・星 栃木・那珂川町と明大への思いを胸に突き進む

唯一開幕1軍を勝ち取ったヤクルトのドラフト2位・星

唯一開幕1軍を勝ち取ったヤクルトのドラフト2位・星【拡大】

 2年ぶりのリーグ優勝に燃えるヤクルト。今年は7人のルーキーが入団したが、その中で唯一開幕1軍を勝ち取ったのがドラフト2位・星知弥投手(22)=明大=だ。最速156キロ右腕は、2月の沖縄・浦添キャンプから1軍に帯同。オープン戦では7試合で9回1失点、防御率1・00の好成績で“快幕”を迎えた。

 だが、右腕の口からは「まだまだ」「全然駄目」という言葉が並んだ。失点はしないが、四球が多く、走者をためた場面が目立っていた。

 「憧れているのは石川さんです。あのコントロールとシンカーがすごい」と星。開幕戦では37歳2カ月で白星を手にし、セ・リーグの最年長開幕戦勝利記録を塗り替えたベテラン左腕。左右の違いに、先発とリリーフ、さらにタイプも違うが、日々その投球術を間近で見て、成長の糧にしている。

 地元の期待が大きい。星の地元は栃木・那須郡那珂川町。ドラフト2位で指名され、プロ入りが決まった際には盛大な“祝福”を受けた。「地元で初めてのプロ野球選手だったので、決まったときは、防災無線が流れました」。プロで結果を残すことこそ支えてくれる家族や、地元の人への恩返しとなる。

 母校愛も忘れない。明大は東京六大学野球連盟でリーグ3位の39度の優勝を誇る名門だ。星はオープン戦や公式戦の前には対戦チームの明大出身者をチェック。選手だけでなく、監督やコーチ陣にも先輩がいないかを調べ、試合前に必ずあいさつに出向く。

 さらに星の使用しているゼット社の黒のグラブ。ウェブ部分には「☆マーク」が刻まれており、手を入れる平裏の部分は青色になっている。「明大カラーを意識しました」と星。明大のシンボル、紫紺の色に少しでも近づけようと、同社の担当者に依頼した。

 1日のDeNA戦(神宮)では5点ビハインドの七回から初登板。1回無安打無失点2奪三振と幸先のいいデビューとなったが、「球は全体的によかったけど、決め球が甘いのが課題」と反省も忘れない。

 飽くなき探求心で突き進む22歳。地元の思いを背負い、母校への愛を持ち、日々学ぶ姿勢を忘れない。シーズン終了後には笑顔で「新人王」のタイトルを手にしている星を見たい。(赤尾裕希)

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