一線級の投手から打ってナンボ。しかも、あの武田から、だ。2014年の日本シリーズで7回1失点と抑えられた。武器のスローカーブなんて、虎党は夢にも出てきそうなほど。でも、それも「昔の話やで」と胸を張っていうことができる。難敵を作りがちな虎が明らかに変わった。その歴史を北條が塗り替えた。
試合前練習後、筒香(DeNA)らそうそうたるメンバーのフリー打撃を観察。タイミングをみて光星学院高(現・八戸学院光星高)の先輩、坂本勇(巨人)に駆け寄って、あいさつ。「沖縄で1回会わせてもらって以来ですね」とうれしそうに戻ってきた。いつかは自分も-。キャンプ期間中で遊撃のレギュラーを決定的にし、鳥谷に完勝した形だが、それでホッとするはずがない。
「それ(結果)しかないですし、今はいいかもしれないですが、ずっといいかは、わからないので。毎打席、結果を出していきたいです」
昨季は122試合で打率・273、5本塁打、33打点。金本監督に「かなり完璧」と言わしめた打撃は本物だ。新生虎が日本代表を撃破。WBCに出ても、おかしくない!? 北條が引っ張る虎が、侍を食いちぎったぞ! (阿部祐亮)
★ソフトバンク・武田vs阪神の日本シリーズVTR
2014年10月26日の第2戦(甲子園)。先発した武田は、真っすぐと落差のあるカーブを武器に、阪神打線を五回までパーフェクト投球。阪神は六回二死から狩野が初安打を放ち、西岡の適時打で1点を返したが、7回3安打1失点に抑え込まれ、試合も1-2で敗れた。白星発進もこれで流れが変わり、4連敗で29年ぶりの日本一はならなかった