2017.2.27 13:00

【球界ここだけの話(829)】打撃ケージを大きく越えた暴投…打撃投手は数日後から、球場に来ることはなかった

【球界ここだけの話(829)】

打撃ケージを大きく越えた暴投…打撃投手は数日後から、球場に来ることはなかった

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サンスポ記者の球界ここだけの話
12日、阪神宜野座キャンプでフリー打撃に臨む阪神・エリック・キャンベル。投手はドラフト2位・小野泰己

12日、阪神宜野座キャンプでフリー打撃に臨む阪神・エリック・キャンベル。投手はドラフト2位・小野泰己【拡大】

 2月27日を迎え、1日に各球団一斉に始まった春季キャンプも、徐々に打ち上げる球団が増えてきた。約1カ月間の猛特訓。朝から晩まで練習に励む選手をサポートするスタッフも、汗水垂らして動き回っていた。

 トレーナーやブルペン捕手、ケータリングを提供するホテルの従業員…。今回は打撃投手に注目した。選手に打たせる役割の同職業。要望に応じ、変化球やコースに投げ分けるだけでなく、ある程度の球速で制球する技術が求められる。速すぎず、遅すぎず。これは、難しいことだ。

 プロ野球では投手経験者が引退後に転身することが多いが、現役時代、打者を全力で抑えてきたため、打ちごろのボールをすんなりは投げられないという。同じ裏方という立場の関係者は「普通の人が簡単にできる仕事じゃないよ…」と頭を下げる。

 そして春季キャンプ中。人手がいるこの時期は、期間限定で独立リーグの選手が打撃投手を務めることがある。しかし、投げられない打撃投手は使えない。今月、ある球団のキャンプ地で、打撃練習中に打撃ケージを大きく越える暴投を投げてしまった選手を目にした。大丈夫かな、と心配になったが、案の定、その後は制球が定まらなかった。

 酷なようだが、これでは、打者は練習にならない。数日後から、その打撃投手が球場に来ることはなかったという。改めて、この職業の難しさ、過酷さを知った。投げられなくなったら、即、職を失う。選手には裏方への感謝を忘れず、プレーしてもらいたい。(西垣戸理大)

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