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【球界ここだけの話(825)】西武・木村、「1球の怖さ」を知った12年前の夏

【球界ここだけの話(825)】

西武・木村、「1球の怖さ」を知った12年前の夏

特集:
サンスポ記者の球界ここだけの話
西武・木村文紀 

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 ドラフト1位で昨夏の甲子園優勝投手、今井達也(作新学院)が入団した西武。今井のほかにも前橋育英で2年時に優勝投手となった高橋光、大阪桐蔭の浅村、森と高校時代に深紅の優勝旗をつかんだ選手が在籍している。一方で「あと1球」で甲子園出場を逃し、その悔しさを胸にプロへ進んだ男がいる。

 「そんなにたちますか。短かったのか、長かったのか…」と振り返ったのは2007年に埼玉栄から高校生ドラフト1巡目で入団し、11年目を迎える外野手の木村文紀(当時は文和)だ。

 遡(さかのぼ)ること12年前の05年。夏の埼玉大会決勝の春日部共栄戦だった。この大会、ほぼ一人で投げてきた木村は、「肩がやばかったんですけど、八回を数球で終えたので(3点リードの)九回もマウンドに上がりました」。二死満塁のピンチを背負うも4番のつる岡(元横浜)を2ストライクと追い込んだ。「誰もが甲子園だと思ったでしょうね」。

 だが、甘く入ったスライダーをとらえられ、打球は無情にも右翼手の頭を越える走者一掃の同点打。当時、大学生だった記者もスタンドで観戦しており、打った瞬間に観客が総立ちになったことを鮮明に覚えている。「ボーッとしたままでした」と、続く5番打者に決勝打を打たれ、夢舞台への道はもろくも崩れ去った。「負けて泣き崩れて、そのあとのことは覚えていないです…。マウンドでフラッシュバックしたこともあります」。

 プロに入り、初めて聖地の土を踏んだのは練習日。「やっぱり感動しました。別格ですね」。雨が降っていたが、記念撮影をして帰った。投手として6年間で41試合に登板したが、結果を残せず、12年オフに野手転向。14年には100試合で10本塁打を放った。

 現在は出場機会増へ一塁での特守にも精力的に取り組み、昨秋のキャンプから目をかけている辻新監督も「いいものを持っている。何かきっかけがあれば」と期待を寄せる。

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