昨季の藤浪は腕が横振りになることが多かった。腕を縦方向にしっかり振ることができれば、強い球を投げることができるのだが、左肩、左腰、左膝が開き、上半身と下半身がバラバラで制球が乱れる原因になっていた。
連続写真を見て感じたのは、股関節から踏み出した左足の踏み込みがよくなった点だ。そこがどっしりしてくると上半身のブレが少なくなる。下半身主導のフォームに近づくことができ、藤浪が本来持つ強い球を投げることができる。
昨季の藤浪は左肩を開かないと投げられない形になっていた。本人の意識は肩にあるようだが、下半身の動きが安定した結果、左肩が開かないフォームに近づいたのではないか。
上半身のブレが少なくなれば、リリースポイントが安定し、制球力のアップにつながるのは言うまでもない。今季で5年目。修正ポイントは自分自身でもよく理解しているはずだ。いい方向に回っていきそうな印象を受けた。 (サンケイスポーツ専属評論家)