1997年開幕戦で、ヤクルト・小早川は巨人・斎藤から3打席連続アーチ。大松に“再現”の期待がかかる 昨季限りでロッテを戦力外となった大松尚逸(おおまつ・しょういつ)内野手(34)へ、ヤクルトが獲得に名乗りを上げた。2月の春季キャンプに「テスト生」として招待する。
当初は1軍の沖縄・浦添に合流する予定だったが、2軍の宮崎・西都へ。つまりテストは形式上で、事実上、入団は「内定」。年俸は昨季の2520万円から半減以下となるが、「現役続行」への熱意が報酬を上回る。大松の執念勝ちだ。
「戦力外とはいえ、その後もロッテでコーチ就任の打診を受けるなど、大松の人物評価が高いことは、調査で分かっている。和を重んじるウチのチームカラーにも合っている」
ヤクルト球団幹部の証言だが、もちろん、戦力的な評価が大前提。左の大砲を求めていたヤクルトにとっては、そのニーズに大松は適している。2008年から24、19、16と3年連続で2桁本塁打を記録。08年のシーズン3発を含めた通算6本の満塁本塁打を放っており、無類の勝負強さと、実績に申し分はない。
そこで、記憶に残る「復活伝説」は、小早川毅彦氏(55)=サンケイスポーツ専属評論家=だ。1996年のオフに広島を戦力外。「現役続行」にこだわり、翌97年にヤクルトへ移籍。4月4日の開幕戦・巨人戦(東京ドームで)で、当時、3年連続開幕戦完封勝利を挙げていた敵の大エース・斎藤雅樹(現巨人2軍監督)から3打席連続本塁打を放ち、チームのリーグ優勝につなげた。